内容説明
デパートに出入りする人の中にも。バス停の群の中にも。表通りにも裏通りにも。本屋にも。どこにも、こどもなんかいなかったじゃないの。背負われた子も、抱かれた子も、ひとりで歩いている子も。だから、あたしはみんなに見られたんだ。いるはずのないこどもとして。…あたしは矢も楯もたまらず立ち上がった。やっぱり逃げなきゃ、と思った。とりあえず遠くに。待望の新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にの
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何故か分からないけれど定期的に読みたくなる本2016/03/20
よっちん
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図書館2016/02/06
アレ
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「こども性を利用して~」というようなことを文面に出すのは、ちょっと幼稚じゃないか。2012/02/25
Pechi Minato
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岩瀬作品読み漁り⑦19行/頁(1987)文字小◇果たして本当に児童向け?当時は子どもはどう読んだ?読めたのだろうか?時代の変わり目だからこその反映か。主人公たちはたしかに子ども。だけど心理描写と現実描写の間で揺れまくる。しかも現実だと思ったら妄想の世界だった?言語表現豊かな主人公。「たったひとつ、されどひとつ」の命に対する心の反応なのか?ここまで追い詰めたのは大人の事情。なんという仕打ちだろう。読んでいて胸が苦しくなる。「いやミス」どころではない、でも読み進めないではいられない。飯野和好の絵解きしたい!2021/04/19