内容説明
化野原団地東町三丁目B棟の地下十二階に、九十九さんの一家は住んでいます。なんと、九十九家の七人家族は実は妖怪なんです。一番大事なお約束は、「ご近所さんを食べないこと」。人間たちにまじって、こっそり団地生活を始めた妖怪一家。お父さんはヌラリヒョン、お母さんはろくろっ首。ユーモア・ホラーの決定版。
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。梅花女子大学特任教授。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞
山村浩二[ヤマムラコウジ]
1964年愛知県に生まれる。東京造形大学絵画科卒業。アニメーション作家。東京芸術大学大学院映像研究科教授。短編アニメーションを多彩な技法で制作。第75回アカデミー短編アニメーション部門にノミネートされた「頭山」は有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
62
妖怪たちが住んでいた野原や雑木林が切り崩されマンションが建つことになった。そこでヌラリヒョンが妖怪たちを代表して、市役所の市民サービス政策課の窓口に行きますが・・。妖怪と人間との共生を描いた物語でした。ちょっぴり悪戯好きの妖怪たち。彼らと一緒に暮らすのも刺激があって良いかもしれませんね。私は出来ることなら雷獣が住んでいるマンションに住んでみたいです。電気の心配をしなくてもいいなんて、羨ましい!サラリと読めて面白かったです。オオカミばしごがすごかったです!★★★2012/05/31
七色一味
41
読破。読友さんからオススメされたシリーズの1作目。ベッドタウン開発で棲家を奪われそうなもののけさん代表が、開発の窓口である市役所内をたらい回しにされたり、街開き後のもののけさんたちの街とのかかわりとか、おもしろく書かれていました。サクサク読めます。小学生低学年あたりのお子様にオススメ(笑)2017/03/19
ミーコ
37
九十九さん 何処かで会った様な・・・と思ったら去年 その後の話を読んでました(笑) 富安さんの本は優しさを感じられます。妖怪が人間のマンションに住むなんて 突拍子もない事と思いましたが共存出来るんですね~ 今回もほっこりした気持ちになれました。皆 陽気で良い人…いいえ 妖怪ばかり❣ シリーズ2冊めなので 追ってみたいと思います。2018/07/28
*すずらん*
31
登場人物 一人一人のキャラクターが、きちんと際立っていた。就職したヌラリヒョン一家のその後を、是非 読みたい!古くから居た妖怪と、人間が共生するマンション…もしかしたら 探せばそこら中にあるのかもしれない。2013/01/15
anne@灯れ松明の火
30
大好きな富安さんの新刊。予約まではしなくてもいいだろうと、行く度にチェックし、無事遭遇(^_^)v タイトルや表紙の絵を見ると、ちょっと一歩退きそうになるけれど、大丈夫大丈夫♪ 富安さんらしい、楽しく、あったかいお話に仕上がっている。妖怪たちも個性的で、楽しいけれど、先住妖怪たちと共生しようとする人間の代表・地域共生課の野中さんと化野原団地管理局長の的場さんが素敵!的場さんの「問題ないっす」という口癖がいい♪2012/03/11
-
- 電子書籍
- デジプチ 2023年10月号(2023…
-
- 和書
- 「芸術」をつくった男