内容説明
ゆきおんなの末っ子で、ゆきをふらせるのがヘタな「ゆきんこ十二郎」。おにになってしまったおひめさまの「おにひめさま」。目のみえないむすめユキにつくす心やさしい「ベッカンコおに」。人間の心の美しさとかなしさを描く、さねとうあきらの創作民話。
著者等紹介
さねとうあきら[サネトウアキラ]
1935年東京に生まれる。早稲田大学文学部演劇科を経て、児童劇や教育文化映画のシナリオを書き、1972年児童文学の処女作『地べたっこさま』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸賞推奨作品賞などを受賞
井上洋介[イノウエヨウスケ]
1931年東京生まれ。武蔵野美術学校卒業。児童書の仕事からタブロー制作まで幅広い活動を行っている。『でんしゃえほん』(ビリケン出版)で日本絵本賞大賞を受賞したほか、文芸春秋漫画賞、東京イラストレーターズクラブ賞など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
16
(図書館本)短編3話。「ゆきんこ十二郎/おにひめさま/ベッカンコおに」ベッカンコおに、切なく哀しすぎる。これは心に深く残ります。「鬼」について考えさせられるお話たちでした。2016/03/22
みー
11
どれも人間の心の奥を揺さぶるような・・そんなお話。それは、「業」であったり「愛」であったり・・。「おにひめさま」は最後まで、姫様の救いようのないその言動にどうしようもない苛立ちを覚え、「べっかんこおに」では、自己犠牲の精神に涙が止まらず・・どれも、読後、心の深い所にしんみりと染み入るようなお話だった。図書館本。2015/10/16
ヒラP@ehon.gohon
6
読み終えてなんだかしんみりしてしまう三つの作品からなる『ゆきこんこん物語』。 確かに、雪の日のもてあます時間にはぴったりの作品です。 井上洋介さんの絵のおどろおどろしさに対して、3作とも心洗われるようなお話。 でも、現代っ子にはこの、味わいは難しいかもしれません。 2012/04/18
いくっち@読書リハビリ中
4
鬼とはなんなのか…考えずにはいられない。鬼は人の心に棲まうもの。季節の節目を前に自分の邪気を払いなさいということなのかもしれない。2013/03/11
かどの炭
0
おもしろい。2006/03/05
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