内容説明
ギリシアの神々の中でも、とりわけ美しいといわれたのが、全女性の守護神ヘラ、愛と美の女神アフロディテ、そして知恵と正義の女神アテナの三女神でした。では、三女神の中で、もっとも美しいのは誰か?あるとき神々は、この難しい問題に決着をつけることになりました。しかし、その結果が、ギリシアとトロイアのあいだに、あの有名な大戦争をまねいてしまうことになったのです…。斉藤洋の「ギリシア神話」シリーズ第三巻。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。イラストレーターとして、SF、ファンタジー、児童書の世界で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
15
トロイア戦争、名前を聞いたことある程度で、対ギリシア戦というのも初めて知りました。そしてギリシア神話の一部だったんだ(後にシュリーマンの発掘とかはありますが)そして戦争の始まりの理由が、ギリシア王子パリスがスパルタ王妃への横恋慕というのにビックリしました。それもそもそもが戦いの神エリスのりんごが発端というところがなるほど、神話。アキレウスは英雄のイメージありましたが、いじいじと引きこもったり一騎打ちで討ち取ったヘクトルの遺体に無体を働くなど、アテナ様と同じく私もうーん、幻滅。。2020/02/08
nchtakayama
5
ギリシア神話は、西洋文化のいたるところに影響を与えていてあまりに広がりがある故にイメージがぼんやりしていた。ネットでプチ論文を読み、ゼウスがラテン語ではユピテルで英語ではマーキュリーであると知る。ヘルメスがメルクリウスでマーキュリー。アフロディテはウェヌスでヴィーナス。トロイア戦争を伝えたのは詩人ホメロス!というところまで勉強。この本がどれほどホメロスに則っているか知らないのだけどもアテナが語り手というのが面白かった。高校生が「うちら的には〜」と話す感じで「神的には〜」と語っている感じ、かわいくて笑った。2024/07/13
たかし
1
相変わらず知恵の女神アテナの突っ込みが冴え渡る。アテナはあんまりアキレウスのことが好きじゃないんだなぁ…というのがひしひしと伝わってくる。紙幅の関係かほとんど扱われないが、たぶんアテナはオデュッセウスの方が好きなんではなかろうか。どうしてもトロイア戦争を無理に1冊にまとめたがため、肝心の木馬、トロイア落城の話なんかはあっさりと片付けられちゃうのが少し残念。本家であるイリアスなんかもっと中途半端だと言えばそれまでだが。そして、このシリーズは本巻をもって続編が出てないのも残念。2025/02/22
ゆかっぺ
0
ペルスウスの書に引き続き。 今回は更にカタカナが多いような。(笑) やっぱり関係図が必要です。 これ自動文庫のようだけど、小さい子は読めるのかなという感想。 再読が必要ですね。2017/04/26
ゆかっぺ
0
ペルスウスの書に引き続き。 今回は更にカタカナが多いような。(笑) やっぱり関係図が必要です。 これ自動文庫のようだけど、小さい子は読めるのかなという感想。 再読が必要ですね。2017/04/26