内容説明
通天河近くの屋敷で、法事がいとなまれていた。そこに立ち寄った三蔵法師一行が聞いたところ、この法事は、これから死ぬもののための追善供養なのだという。近くのやしろにまつられている霊感大王が、年に一度の祭礼のたびに、子どものいけにえを要求してくるのだった。「子どもが死なずにすむようにしてやろう」と、悟空は秘策を考えた…。世界最強のファンタジー・アドベンチャー「西遊記」第8弾。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちぐ
34
8巻は霊感大王にいけにえにされる一秤金と陳関保の話と、もうひとつは悟空が一人で天竺まで行くことになってしまった独角児大王の話。 もうちょっと三蔵法師には悟空の言うことを聞いたりして、しっかりして欲しいとここまで読んできて初めて思った。八戒なんて問題外、悟空が不憫でならない笑。釈迦牟尼如来の格の違いと、悟空の感じる取る力は流石です!2016/03/15
まるりー
20
「天の神様が、お空の上から、やったことがいいことか悪いことかちゃーんと見てるんだからね!!」と言われたし、子供たちにも言ったけど…本当は言いつけないと気がついてもらえないのかも…。過ちを犯すのは地上のものばかりじゃない、天界の住人でもそうなのだ、安心して失敗しよう。2015/06/12
ビシャカナ
5
なんだか今回はこれまでにも増して仏教やら道教やら儒教やらをクローズアップしてる。そして悟空はブチ切れるだけじゃなくて、冷静に対応するようになっちゃって、下手したら天人よりも物分かりがよくなっちゃってる。悟空も成長したということか。そして久々に登場した如来の存在感がすごい、さすが。そして相変わらず八戒は役立たずだな。それにしても表紙の悟空がイケメンだな。2015/06/20
ちょび
5
如意棒がなくても強い悟空かっこいい。どうせなら三蔵と一緒に天竺に来たかったとぼやく悟空かわいい。2015/01/22
パリスお布団
2
唯一人間を食ってた妖怪の悟浄の微妙な心情。八戒のトンチキ変化にみんなで呆れ顔。金魚といい前巻の獅子といい、みんな天界から脱走して妖怪になりすぎでしょ。ちゃんと管理しようよ、玉帝さん!2015/09/22