内容説明
天竺へ向かって旅をつづける道中、一行が泊まった寺で、三蔵法師は、おかしな夢を見た。夢に現れた男が言うには「余は、ある道士によって井戸に落とされ溺死した烏鶏国の国王で、現在の国王はその道士がなりすました、にせ者だ」という。これはただの夢か、それとも、ほんとうか?孫悟空は真実をたしかめようと烏鶏国の城へ向かった…。世界最強のファンタジー・アドベンチャー「西遊記」第6弾。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちぐ
36
6巻は、烏鶏国での話と牛魔王の息子、紅孩児との話の二本立て。烏鶏国の国王をこらしめることをした文殊菩薩とのやり取りで、悟空の確固たる信念は彼の強さの源であり最大の魅力だな思った。また、違う角度からみると、観音様や文殊菩薩たちの行いは三蔵一行の絆を深くさせ、悟空の成長を大きくさせているようにも感じます。強敵の紅孩児の一件では、最後に観音菩薩と悟空の間に流れた空気がとても良かった。2016/03/09
七色一味
17
読破。★★★☆三蔵一行がとある山寺に泊まるところからスタート。泊まるのも一苦労ってどう言う了見のお寺なんだか…。そしてその夜三蔵の枕元に、とある道士に井戸に突き落とされた国王を名乗る幽霊があらわれ、話しは烏鶏国へ。表紙とこの巻の登場人物に文殊菩薩とその使役獣の青獅子がいるのがミソww。なんだろうね、文殊菩薩の説明がどうもナナメ上に感じられ、悟空の怒りがよくわかる。そして役に立たないぞ八戒!2023/02/23
まるりー
13
天界の武器って怖い、見た目は蓮台なのに花びらが36本の刀に変わって一斉に伸びて乗ったものの体を貫いちゃうなんて〜!観音様、やっぱり一枚上手かしら。「大事なことはおまえが私を守ってくれようとしたことです」ちょっといい人に感じた…あ、菩薩様でした(^^;2015/06/10
ちょび
4
漫画の最遊記が大好きな私は、今回紅孩児が出てきてワクワクしました。やっぱり悟空かっこいいなー!家族を知らない悟空だけど、3人と旅をして想いやる心を学んでるって感じます。1巻の頃と比べるとかなりの成長!!もちろん八戒の事もなんだかんだ言って助けちゃうあたり弟子想い。2014/11/20
pen
4
やっぱり3人の弟子達の中で一番頼りにされているのは悟空だよね。でもお師匠様あんまり悟空の言う事聞かないよね。相変わらず妖怪の罠にはまっては助けられています。鳥鶏国の話はあんまり好きじゃないかな。文殊菩薩様が観音菩薩様に比べて愛嬌がないからかしら。。2014/11/06