内容説明
1961年1月21日夜半、ポルトガルの豪華客船、サンタ・マリア号が、カリブ海上で乗客にのっとられました。この事件の首謀者は、ポルトガルの元陸軍大尉エンリケ・ガルバンであり、最初は現代の海賊かと思われたガルバン一味の行動が、実は、ポルトガルのサラザール独裁政権をうちたおす、革命運動であること。船は、ヨーロッパ人・アメリカ人・ベネズェラ人の婦人子どもをふくむ600人の乗客を乗せたまま航路を変え、ゆくえをくらまそうとしていること―などがわかってくると、全世界の興味はいっそうわきたちました。その13日間、サンタ・マリア号に何が起こったか?われらがドン・キホーテは、勇敢に独裁政権に立ち向かった。
著者等紹介
吉田とし[ヨシダトシ]
1925年静岡県富士市に生まれる。1948年処女作『追憶に君住む限り』(世界社)を出版。1955年より児童文学を書き始める。1962年、『巨人の風車』で第1回NHK児童文学奨励賞を受賞。1967年『じぶんの星』で小学館文学賞を受賞。1989年没
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- 和書
- 仮面の道 ちくま学芸文庫