出版社内容情報
ただひとり孤島にとり残された少女は、きびしい自然や孤独と戦いながら18年という歳月を生きぬいた-。これはアメリカで本当にあった話をもとに書かれたロングセラーの復刊。 小学校高学年~中学生
内容説明
映画化された不朽の名作!鳥やけものを友に18年、孤島にひとり生きた少女の物語。
著者等紹介
オデル,スコット[オデル,スコット][O’Dell,Scott]
1898年、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。イギリスの文豪サー・ウォルター・スコットの曽孫。幼少のころから家族とともに海辺や小島にすみ、新聞記者、雑誌記者などをへて1934年以来、長年にわたって大人向け小説の作家活動を続けたが、1960年に本書を出して、ベストセラーになり、児童文学作家に転向。本書によってニューベリー賞、ドイツ児童図書審議会賞、ウィリアム・アレン・ホワイト賞のほか四つの賞を受賞。以後、多数の児童文学作品を発表し、1984年に歴史小説を対象とするスコット・オデル賞を創設している。1989年没
藤原英司[フジワラエイジ]
環境科学文化研究所所長。自然保護の普及活動により、第七回田村賞を受賞
小泉澄夫[コイズミスミオ]
1942年、横浜市生まれ。『99コのくびわをしたワンちゃん』で第12回日本の絵本賞・新人賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
38
殆ど人と接する事なく暮らした12才頃から18年間。大タコとの格闘や、野犬を飼いならしたり、世話をし懐いた鳥との生活。出会った異国の少女と接し触れ感じた人間への想い。実話に基づく話と書かれていたものの、ラッコ狩りで島に上陸した人々の傍若無人な振る舞いから、酋長だった父親を失い家族と離れ離れになり、サンニコラス島にひとり取り残され、過酷な自然の中でひとり生きてきたという事実と、逞しい生命力に感動。鵜の羽で作ったスカートとラッコの肩掛けは心のぬくもりでもあったのだろう。生きるとは、こういう事かもしれない。2023/02/12
miyatatsu
6
最初から最後まで退屈でした。最後まで読んだ自分に拍手をしたいと共に、時間の浪費だったと後悔しています。サンクコストを意識して読書をしていきたいです。2018/09/27
shou
6
アメリカ先住民の移住船から弟のために海に飛び込み、12歳でひとり島に取り残された少女の物語。18年間の孤独。実話だったのか・・・。誰が見てくれるでもない鵜の羽のスカートを一生懸命紡ぐ姿に、装いとは何だろうと思った。犬や鳥たちと同じく、彼女の支えだったのだろうか。2014/07/13
四男の母
5
女の子版のサバイバル小説。しかも実話に基づいているので驚きだ。一人だけの孤独に耐え動物を友達にしているところがよかった。2017/11/13
yos
5
少女のサバイバルはあまり例がない。青いイルカの島はロサンジェルス沖にある小さな島。住んでいたアメリカ先住民が、船で移住したとき、少女カラーナは一人取り残された。救出されるまでに18年。その年月は圧倒的に長い。受け入れること、絶望しないこと、無駄な期待を抱かないこと。自分の力でできることに全力で取り組むこと。そして、希望を捨てないこと。このノンフィクションは1964年に同名タイトルで映画化された。2008/02/23