出版社内容情報
はりつけの刑にさた兄と妹。妹思いの兄長松は、死の直前ベロッと舌を出し、妹を笑わせようとした。表題作他、15編の創作民話。 小学校中学年~小学校高学年
内容説明
1967年に出版されて、日本の児童文学に新しい風を吹きこんだ『ベロ出しチョンマ』。日本児童文学の歴史に残るロングセラーをA5判サイズで活字も新しく2分冊でリニューアルしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
57
ひょうきんな表紙絵とは真逆の残酷な話。いつだって貧しい庶民はこういう目に遭う。。。2024/12/24
ゆうゆうpanda
44
表題の「ベロ出しチョンマ」号泣でした。何だろう。上手く言葉にできないや。2017/02/09
里愛乍
37
大人になった貴方にどうぞな童話集。そして子供に読み聞かせてあげて、と。絵本として、教科書として、そして読み聞かせてもらった記憶として残る名作の数々よくぞ手元に残っていてくれたと今読める事に感謝する。小学生低学年の頃、表題作を読み聞かせてくれた教育実習生さんが、途中で号泣して読めなくなっていたのは忘れられない思い出です。内容以上に強烈に記憶に残っていますね…2020/02/17
FOTD
27
魅力的な挿絵は滝平二郎。 「千葉の花和村にベロ出しチョンマというオモチャがある」という文で始まる。地方の民芸品が好きな私は、これで話に引き込まれた。とても理不尽な物語なのだが、その社会の中で家族を思って懸命に生きる主人公の姿に涙した。妹想いのタフな長松(チョンマ)の優しさと勇気に心を打たれた。「千葉の花和村の木本神社の縁日では、今でもベロ出しチョンマを売っている」という文で終わる。 千葉県花和村の木本神社の縁日へ行かなくちゃ。2023/09/02
空猫
26
今はテレビで子供向け(教訓や寓話)の番組を見かけないが、日本の100年前までの姿を、曾々祖父母の生きた時代を知るためにも、こういう昔ばなしは必要だとおもう。15の短い話が掲載されて、それもどれも食べるのにも困る様な貧困、身分の差、、、への哀しみに溢れていた。表題作の「ベロ出しチョンマ」。実際にこういうオモチャがあるそうだが、そのひょうきんな姿の裏にはこんな理不尽な仕打ち、悲劇があったのだ。方言が分かりにくい部分もあるが、たくさん読まれて、読みつがれてほしい一冊。2023/11/04
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