出版社内容情報
たけやぶにすむものぐさでくいしんぼうのトラ、その名をトラノ・トラゴロウという…。表題作のほかトラゴロウのお話が7話。新版。 小学校低学年~小学校中学年
内容説明
山のたけやぶに、とらがすんでいた。なまえはトラノ・トラゴロウといった。ある日、おなかがへったトラゴロウが、りょうしをつかまえてたべようとすると、なんと、りょうしはにくまんじゅうにかわってしまった!!おもしろくて、ふしぎなトラゴロウのお話。日本児童文学の歴史に残るロングセラーをA5判サイズで活字も新しくページもリニューアル。
目次
一つが二つ
きばをなくすと
はこの中には
はちみつかみつばちか
たまごにごちゅうい
あぶないにおい
ゆめのオルゴール
目をさませトラゴロウ
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
55
うーん、シュール。児童書だけれどイカれた物語。倫理感もキャラクターの整合性も気にしない。大人が読むと「えええー」と思ってしまうけれど、子供はきっと喜ぶんじゃないかな。ツッコミやすいから。井上洋介さんのユーモア溢れる挿絵は魅力的ですが、好みが分かれる作品ですね。でもラストの歌は優しくて好き。2020/06/27
杏子
17
2年生に少しずつ読み聞かせています。まだ3話目までですが、よく聞いてくれます。このトラゴロウの話はみんな何だかどこかが変!整合性がなく、よく考えるとおかしいところもあるけれど、それでも子どもは素直に話を受け入れて飲み込んでくれます。大人の目からは疑問に思うことも子どもはへいちゃら。そういうもの、と受け入れてくれるのかも。いつもお腹のすいてるトラゴロウがりょうしやうさぎ、さるなどをぺろりと食べてしまうのも残酷というのではなく、自然の理に沿ったもの。ごくごく単純な物事なのかもしれません。2015/06/19
新田新一
12
食いしん坊で、無邪気な虎のトラゴロウが活躍する童話です。普通の童話とは雰囲気が違っています。トラゴロウは、なんでもぱくりと食べてしまいます。気に食わないものも食べます。このハチャメチャぶりが、痛快です。8話収録されていて、最後のお話が一番面白かったです。トラゴロウが二匹出てきて、どちらが本物なのかと頭がこんがらがってしまいます。生き生きとしてユーモアのある井上洋介のイラストが大変好みでした。2024/03/03
山猫
11
学校で先生が朗読してくれて、「なまえはとらのとらごろう」というフレーズは記憶にある。
頼ちゃん
10
ハチャメチャだけど面白かった。残酷さは感じない。挿絵が可愛いせいもあるのかな。2017/09/27