出版社内容情報
有名なケーキやさんのウィンドウガラスが割れて、いあわせた明と光一が犯人にされてしまう。そこで子どもたちは立ちあがった…。 小学校低学年~小学校中学年
内容説明
おとなはなんでぼくたちのいうことをしんじないの?みにおぼえのないつみをきせられたことから、子どもたちは町一番のケーキ屋さんに戦いをいどみます。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
292
小学生の時文庫で読んでましたが今回図書館でハードカバーにて再読。読んでも全く内容覚えてなかったんで初読同様でした。これに出てくる大人たちがひどい。個人としては立派な人なのに子供の話を聞かないで犯人扱いはひどい。どんなにおいしいケーキを作っていてもこれでは私も金泉堂のケーキなんか食べない、と思うな。お母さん達も子供のテストの点数で偉そうに。こんな大人になりたくねぇ!学校新聞で子供達が勝利、最後はきちんと謝ってくれてハッピーエンド。なかなか楽しいお話でした。一気に読めちゃいました。2020/03/28
はる
89
昭和のおおらかな雰囲気が懐かしい。子供たちが大人を懲らしめる物語って痛快。チョコレートにシュークリーム、エクレア。次々と描かれる洋菓子は子供たちの憧れの存在でした。これを読んだ当時の子供たちもワクワクしたんだろうなあ。挿絵の北田卓史さんは、あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」を描かれた方ですね。2019/05/05
舟江
61
昭和30年代の香りがしたので、奥付を見たら初版が1999年。2013年には50刷を超えている。不思議な本だ。でもよくよく見ると、原本は1965年。いまだに読まれているとは、重ね重ね不思議な本である。2016/09/10
小夜風
39
【小学校】読んでいる間中甘いものが食べたくなって困りました(笑)。ショーウインドーに飾られた大きなチョコレートの城が名物の洋菓子店、金泉堂。光一と明がショーウインドーを眺めていると突然ガラスが割れます。お店の人たちはふたりを犯人と決めつけますが……。やっていないことで理不尽に怒られたことは自分も子どもの頃に覚えがあるので、読んでいてとても悔しくてもどかしかったです。大人たちの方が一枚上手(うわて)なようでいて、この結末は爽快でした。初版は1965年とのことで、古めかしい言葉づかいも納得(笑)。2015/12/27
シュシュ
33
面白かった。男の子が好きそうな話。自分たちのぬれぎぬをはらそうとする、子どもと大人が対立する物語。結末も気持ちよかった。日本の読み物にしては珍しく惹き込まれた。面白い話が少なくて日本の児童文学を敬遠しがちなことを反省。2017/04/01