出版社内容情報
〈レベル21〉は女性占い師のアンジュさんが経営するアンティークショップ。骨董品の魔力で少女瑠璃は不思議な体験をくりかえす。 小学校中学年~小学校高学年
内容説明
宇宙につながる私たちの生命。遠い昔から、何度も何度も私たちは生まれ変わってきた。少女は、いま、失われた記憶を求め、ほんとうの自分に出会うために、レベル21の扉をひらく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
71
自分の居場所を探す思春期入口の少女が、不思議なアンティークショップに出会う。店を営むアンジュさんもアンティークドールたちも美しく謎めいて魅力的。ファンタジックだけど魔法でなくスピリチュアル世界に持っていく展開は、児童書では珍しい。ハイアーセルフとの交信とか波動とか、ちょっと懐かしかった。94年刊。2021/06/06
いちろく
21
紹介していただいた本。子供が大人になる過程で知らなければならない事がある。見ないようにする事は出来るけれど、いずれは見なければいけない事。不思議なアンティークショップ、レベル21を舞台にした物語を読み終えた時に感じたのは、そんな事。失くした大切なモノを思い出させてくれる様な物語。カテゴリ上は童話なのだろうけれど、色々深い。2015/09/07
おゆ
18
小学生のころ大好きだった本。その後の愛読書となる中勘助「銀の匙」、手に取るきっかけを作ったのは本書でした。友人の出産祝いに、シルバークレイでスプーンを作ったことも思い出す。なのに自分の出産時には、なぜか思い出しもしなかったな。いい歳こいた今でも、やはり手の平をみつめてオーラを探す。何も見えないけど、大人になって出産もしたよ。シングルマザーだけど子どもは可愛いよ。レベル21をみつけたくて、アンジュさんに出会いたくて、たまらなかったあの頃の自分に言ってみる。居所のない思いを抱えていても、大丈夫生きていけるよ。2018/09/01
TSUBASA
17
勉強嫌いでお母さんとの仲がぎくしゃくしている小学6年生の瑠璃子はある日ぼんやりと何かに手招かれるように不思議な骨董品屋<レベル21>を訪れる。このお店の店主アンジュさんと仲良くなり、骨董品を眺めていると不思議な品が目につく。その不思議な骨董品がもたらす瑠璃子の奇妙な体験。受験が迫って来て親と喧嘩するようになったり、習い事が忙しくなって仲良しの友達となかなか遊べなくなったりして不満がたまった時に出会ったのが<レベル21>。アンジュさんは瑠璃子にとっての憩いの場と成長の場を与えようとしたのかもしれない。2015/09/12
花林糖
15
(図書館本)悩める小学6年生の瑠璃と不思議な骨董店の店主アンジェさんのお話。「銀のスプーン」「はさみ」が特にお気に入り。挿絵がやや不気味だけれどそれが妙に合っている。小学生の頃に読みたかった。絶版なのが残念。(銀のスプーン/水晶玉/ブローチ/はさみ/電話/エピローグ)2019/10/18
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