パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集

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パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集

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  • サイズ B6判/ページ数 135p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784651930077
  • NDC分類 944
  • Cコード C0098

目次

パパラギのからだをおおう腰布とむしろについて
石の箱、石の割れ目、石の島、そしてその中に何があるかについて
丸い金属と重たい紙について
たくさんの物がパパラギを貧しくしている
パパラギにはひまがない
パパラギが神さまを貧しくした
大いなる心は機械よりも強い
パパラギの職業について―そしてそのため彼らがいかに混乱しているか
まやかしの暮らしのある場所について・束になった紙について
考えるという重い病気
パパラギは私たちを彼らと同じ闇の中に引きずりこもうとする

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

47
【再読】ウィキペディアによれば、本作は原著者の創作だとのこと。事実だとすれば、驚き、そして悲しい。初読のきっかけは某アウトドア雑誌の記事だった。未だにその出版社では絵本まで出版しているようだが……。それでも原著者がサモアに行き、現地人と交流した結果、1920年のドイツと見比べて、西洋文明がいかに人々の心を貧しくしているかを描いている。そのことは評価してよいと思う。2025/06/26

テツ

34
南海の島サモアの酋長ツイアビが見た現代社会。そしてそこに生きる僕たちについて。今こうして生きているこの社会が悪だとは思わないけれど、それでも人間が生きるというシンプルな目的から考えたら贅肉がつきすぎているんだろうなとは思う。確かに生きるためにバランスの良い精神状態を育むのに適した環境とは言えないよな。人間は本来自分の身一つが在ることに感謝して幸福に生きていられる筈なのに、思考を積み重ねて無駄な知恵を付けることはその幸福を奪い去っていく。でももう文明からは離れられないよな。丁度良い中間点はないのだろうか。2019/02/13

momogaga

29
読メ開始以前の既読本。ベストセラーを読みあさっていた頃に読んだ本。

双海(ふたみ)

26
「しかしながら、肉は罪、アイツウ(悪霊・悪魔)からの贈り物――これより愚かな考えがあるだろうか、わが兄弟たちよ。もし、白人の言うことを信じるならば、私たちの肉は、内側から発するはげしい熱もなく、冷えた溶岩のようにかたく冷たいものとなるだろう」2015/06/10

tama

19
図書館本 装丁・挿絵が和田さん 1920年代に欧州視察をしたサモアの酋長が、自らが見聞きしたことを解釈し、島に戻って演説した内容。「なるほど」と思うところもあるが、今や島は欧州化激しく進行しちゃってるわけで、酋長が今も存命ならなんと言って嘆くことか。「職業」について「白人たちはみな職業と言うものを持っている。それは、喜び勇んでしなくちゃいけないが、たいていちっともやりたくない何かである」・・・これ、北杜夫か、誰かの文章の中で引用されていたような記憶が。2016/04/13

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