内容説明
「武士の装備」は戦闘によっていかに変化したか!?大鎧、胴丸、腹巻、当世具足から弓と矢、太刀と打刀、薙刀、鑓、鉄炮まで。
目次
第1章 武者の世(弓矢と騎馬;大鎧 ほか)
第2章 バサラの時代(戦う人びと;大鎧の変化と三物完備の鎧 ほか)
第3章 戦国への序章(城郭の誕生;甲冑の量産化)
第4章 戦国時代(足軽登場;足軽の発展 ほか)
著者等紹介
樋口隆晴[ヒグチタカハル]
1966年生まれ。陸戦専門雑誌「PANZER」編集部員を経て、フリーの編集者兼ライター
渡辺信吾[ワタナベシンゴ]
1989年生まれ。幼少期よりイラストレーションと軍事史に関心を持つ。都内の美術大学で映像を学んだ後、イラストレーターとして勤務を開始。得意分野は軍事関連、特に日本、西洋の甲冑・武器、第二次大戦の航空機など。雑誌での連載のほか、書籍の執筆、プラスチックモデルの説明書の製作を手がける。都内のデザイン会社、株式会社ウエイドに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
57
読んでいる三河雑兵シリーズに戦国武将の当世具足がでてきてもっと知りたくなって手に取った。本書は、平安時代から戦国時代末まで、戦争や戦い方の変化に伴って武器と甲冑がどのような変化を遂げたのかをカラーイラストを交えて詳しく解説。時代背景とともに紹介されているので、形態や素材が変化していく様子がよく分かる。大名行列みたいに、武器別に編成して部隊を作った戦国時代の行軍隊形・戦闘隊形のイラストや野戦・守城戦での竹束や薬研堀のイラストは当時の戦い方がよく伝わってきて興味深かった。武器や甲冑の実物を見てみたくなった。 2022/08/21
スー
26
149源平合戦から戦国までの戦闘の変化による甲冑と武器の変化をイラストと解説で分かりやすく知る事ができました。鎌倉時代までは武士は重装騎馬弓兵で甲冑は弓戦に適した仕様になっていたが南北朝時代になると熟練戦士の消耗が増え、弓の使い手が減り白兵戦が増えたので甲冑が変化し戦国時代になると足軽の登場と徒歩戦が主流になり軽く動きやすく量産しやすくなっていった。戦国の東西の差も面白い。西は軽量で動きやすい、東は騎馬が主流で鉄砲や弓に向かって突撃するので重装備だったそうです。他にも兵種別編成や足軽戦法にも言及されてます2020/11/01
d2bookdd
23
「足軽仁義シリーズ」と「塞王の楯」と…、先日の『相馬野馬追』が相まって、イラスト豊富な本書、大満喫!時代と共に変遷していた事を認識しました。2022/09/05
サケ太
18
奈良時代~戦国時代末期あたりまでの武器や甲冑についての解説本。馬上での戦い方についてもビジュアルで説明されており非常にわかりやすい。実際の史料や絵をビジュアル化しつつ、出来事や装備についての考察もあり面白い。源為朝と大庭景能の実践的な騎射の例が示されたときは、状況を把握しやすく、手に汗握ってしまった。個人的には、『足利尊氏像』とされていた武者絵から、鎧が先祖伝来の古風なものではないかと推察し、「バサラ気風とは違った価値観の持ち主だったのだろう」とされていたのも興味深かった。2020/09/08
YONDA
16
武具や甲冑の進歩の過程が図解で非常に分かりやすい。騎射から徒射、短距離射撃から長距離射撃へと弓の過程を辿るだけでも、戦の仕様が時代と共に変わっていくのがわかって面白い。甲冑の進化の過程も同様。大鎧から当世具足まで着てみたくなる一冊です。2020/12/25
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