内容説明
1527年の創立以来、ドイツの地方の小さな大学が、そして一学部が、いかに生き、存在して来たか。大学改革の声が高い現在、哲学研究者、大学人のみならず、教育・大学について考えるすべての人に必読の書です。このマールブルク大学という小さな大学の中で、ヴォルフが、新カント派の各哲学者が、オルテガが、ハイデガーが、レーヴットが、ガーダマーが生き活動しています。
目次
1 宗派時代の哲学諸分野
2 デカルト主義論争
3 ヴォルフ時代
4 マールブルクにおけるカント哲学の受容
5 一八四八年革命におけるヘーゲル左派
6 新カント主義
7 ワイマール共和国における連続性と新たな出発
8 ナチズムにおける哲学科
9 大学の再編から学部大学の解体まで―一九四五年以後の哲学科