物には決ったよさはなく…

物には決ったよさはなく…

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784643990195
  • NDC分類 704
  • Cコード C0095

内容説明

心やさしい芸術よ、ありがとう!若いモーツァルトが与える永遠への予感、セザンヌの到達した色彩の魔術、大岡昇平が背負い続けた苦い真実―現代日本語の最高の書き手による芸術批評。

目次

1 読むことと、見ること(大岡昇平の文体について;『ヘンリー・ジェイムズ作品集』に寄せて ほか)
2 物には決ったよさはなく…(涼しさの音楽;ありがとう、音楽よ ほか)
3 日本と日本人について(「松」事件で感じたこと;「昭和」とは何だろう ほか)
4 水戸芸術館(水戸室内管弦楽団のこと;小沢征爾の還暦を祝って ほか)
5 音楽家たち(火の性と水の性;音楽家の生きる道 ほか)
6 カイエ・ド・クリティク(逝ける刻のために;友情の手紙 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tohoho

0
音楽のみでなく、文学・絵画等の芸術批評から、日本と日本人について等のエッセーが集められている。「形があるわけではない匂いと音楽。音楽と匂いは、ふたつとも、思い出の中でこそ、真の花を咲かせる植物みたいなもの。」といった詩的な話もあれば、「平穏無事によく治まっている文明国日本は、平穏な社会の一人一人の成員をみていると、まるで、砂の塊を手ですくいあげた時のように、指の間からこぼれていってしまって、何ものこらない。砂の粒一つ一つの間をつなぐものが一つもないからである。」という、辛辣なものまで幅広い。 2012/10/28

charlie_

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物には決まったよさはなく、/人にはそれぞれ好き嫌い、お前の舞う姿がよいとのことだが、/わしは好き、お前のじっとしているとき。(白楽天/万足卓訳)2012/06/19

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