絆

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784643930719
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

貧困、敗戦、飢餓、引き揚げ、病気など、艱難辛苦を乗り越えて、絶望の淵から立ち直り、「生きる」ことのみを切望した波乱万丈で、凄絶な女の半生を描く。書き下ろし自伝小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みわーる

20
心が弱っている時、道に迷っている時、ていさんの言葉が欲しくなる。あとがきに「今、出来上がったものを眺めると、いとおしさが胸にあふれるのはなぜだろう。」とある。「もの」というのは、苦労を重ねて書いたこの一冊を指すが、生涯の忘れ得ぬ断片を書き綴った本書は、ていさんの人生そのものと言っていい。艱難辛苦と懸命に闘い抜いた人生は、老いて振り返るとき、痛みと共にいとおしさがこみあげるのだ。私のこの人生も、いつか、いとおしさのなかで振り返ることができればいいのに。自分よ、いま懸命に闘っているか。逃げ道を探すのは、よせ。2025/05/10

ちょん

16
胸に沁みた。。「流れる星は生きている」の藤原ていさんの書き下ろし自伝小説。幼少時代の貧困、父親との確執、大陸での敗戦、飢餓、引き揚げ、病気など、あらゆる辛苦を乗り越えて、絶望の淵から立ち直り、笑って前向きに生きていく。自分の置かれた場所で精一杯生きていくことを教えてもらった。2014/01/17

yurari

5
前半は壮絶な人生が描かれておりぐいぐい引き込まれたが、後半がイマイチ。母親のあたたかい心を子供達に伝えるため、弁当を手作りするようにとの運動は、今の時代だったらものすごい批判を浴びるだろう。各エッセイの時系列もバラバラで、編集が甘いように感じた。2017/09/23

たくぼ

2
この本が発刊された1993年は著者がもうすぐ70歳のころ、自身の生い立ちをまとめたエッセイです。出版当時、読んだのは私が大学のころか、就職したてのころでした。その頃よりも今の方がグッと身に沁みます。 文章は無骨で、短い一文がつむがれています。読むほどに味わいというか、短い文章をつなぐからこそ想像力が掻き立てられて、臨場感、情感が伝わります。 今風のエンタメ本もいいけれど、このころの文豪の本はいいなぁとあらためて思いました。 2025/08/23

さざなみ

2
「運命」に続いて2日連続で読み終える。 大活字本は本当に読みやすい。 「流れる星は生きている」の影響で2日続きの寝不足だ。2015/09/25

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