内容説明
戦争・飢餓・復興・平和。苦楽を共にした家族との40年を振り返って、親子の絆とは何か、愛とは何かを熱情こめて切々と語る随想集。
目次
第1章 家(家の改築;亡き夫の部屋;家がくずれて行く)
第2章 夫(運輸大臣賞;直木賞;カンズメにされた夫)
第3章 子供(次男の骨折;息子の婚約者;国際派)
第4章 妻(病気回復;北朝鮮紀行;弟)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろこぽん
5
藤原ていさんの文書を読むと、全力で心を込めて一生懸命書いている熱いものが感じられる。 新田次郎が亡くなってから、自分のために楽しむのではなく、全力で仕事に走り回り、必死で生きている。 中でも「子供」の章は好き。ていさんの大きな愛を感じます。2021/08/05
きなこ
2
奥さんへの暴言は愛情ゆえでしょう。2018/09/15
シャーリー
2
私の母の世代の作家ですが、その年代の方のつつましさと強さが伝わってくる作品で胸打たれました。ベストセラー作家藤原正彦さんの若いころのエピソードからは、数々の作品の礎となるものを感じさせれられます。2010/04/08