内容説明
中年の会計士、ジュリアンは浮気中。興味本位に跡をつけた少年は密会の部屋で殺人が起きたことを知る。探偵ごっこと会計士の妻の従弟の淡い恋ごころが解いた完全犯罪の謎。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
8
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーションで発見したボアロー単独作品ですがナルスジャックとの合作作品との作風の違いは予想以上でこんながちがちの本格作家だったとは知りませんでした(笑)作者自身の言葉で「誰が?」でもなく「なぜ?」でもなく「いかにして?」でもないと書かれた作品は事件の裏で「何が?」起きていたかを探偵役が明らかにする構成ですがまぁフーダニットですよね(笑)正直かなり強引なプロットですがやりたい意図は伝わる作品でしたし何よりパトリッククェンティンばりの合作前後の作風の違いが新鮮でした(笑)2024/06/26
asobi
6
ボアロー&ナルスジャックとしてのコンビ結成前の作品で、ボアローは本格作家だったんだと言うことよりも、ミステリに恋愛を持ち込むな!なんて言葉を笑い飛ばすような、不倫、浮気、純愛が、ミステリの駆動力になっている、これこそがフランスミステリじゃないの。トーンが深刻じゃないのが良い。2021/06/08
造理
3
★★★☆☆ Who、Why、Howを排した野心的な推理小説ということです。そうだったのかなあ?良くわかりません(笑)とはいえ、真相はなかなか面白いですし、「アシルちゃん」とラウールの素人探偵ぶりはその動機も含めて魅力的に描かれていると思います。2016/10/01
kanamori
2
☆☆☆2017/01/26