内容説明
地獄のエンマを説き伏せて、亡者残らず極楽へ…自由闊達、傍若無人に生きる「破戒坊主」のなかに真の悟りを見いだす“川口一休さん”。「一休さんの門」の続編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Peter-John
1
一休宗純の壮年から晩年(87歳で没)までの出来事が描かれています。時代は応仁の乱と重なります。 最終章で、いったい自分は何をしてきたのだろうと一生を振り返りますが、禅宗の坊さんでもそうなんですね。 作者の川口松太郎さんの86歳の作品で、原稿用紙にして1000枚。あとがきは息子の浩さんが書いています。生命のぎりぎりまでこの作品に没頭されていたようです。 戦さや飢饉、一揆のような波瀾万丈もありますが、孤児をひきとり育てた弟子8人。妻帯や性ち対する考えもおもしろいものです。2020/12/04
まも~
0
20年以上前に母からもらって漸く読んだ。まだ下巻が残っている。2010/06/29