感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パラ野
16
戦争に突入しようとする日本と中国を旅した「私」。オックスフォードで一緒だった日本人女性ヨシロ、中国人男性リ=テーの愛憎に触れている「私」が、瞑想的な旅を続けていると、いつの間にか彼らのスパイ行為に巻き込まれていく。仏陀とバッカスの宇宙について、タオイズムについて、瞑想を巡らせているうちに、いきなり日本人のクゲさんやリ=テーが戦争の匂いを運んでくる。侵略する側と侵略される側の温度差などは、さすがの描写。大国の白人に対し、自分はギリシャ人だと距離を保つ部分もあり。原文はフランス語で書かれたとのこと。2014/09/23
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- 洋書
- wanI' motlh