出版社内容情報
徳川家康の次男、結城秀康を藩祖とし、幕末には松平春嶽を輩出した福井藩松平家。将軍家の「一門」とされながらも、藩主の配流や領地召上、藩主早世、赤字財政など、その歩みは平坦ではなかった。激動の藩政のなかの奥向に注目。大名家の大奥の構成・職制の変化や年中行事・祝儀・見舞いなど奥女中の業務や生活を通して描く福井藩18代の軌跡。
【目次】
奥向から大名家を見通す―プロローグ
「御袋様」と乳母
長勝院・清涼院・勝姫―公文書を出す生母
改易・再封と奥向奥方
せめぎあう女中組織―乳母・局から年寄へ
「公儀風」に変容する奥向
一橋徳川家との養子縁組と奥向の変化
奥向の倹約と表錠口の制度化
逼迫する藩財政と奥向
将軍が立寄る浅姫御住居
藩政改革と女中削減
奥向と「奥締り」「表締切」 変化するジェンダー空間
江戸城の「奥締り」
福井藩松平家の「表締切」―ジェンダー区分を解除する手続き
大名家奥向の個性―エピローグ
あとがき
参考文献



