出版社内容情報
獄門・磔・火焙り・鋸挽…。現代に比べて残虐かつ多様な死刑がおこなわれた江戸時代。殺人、放火だけでなく詐欺や盗み、密通、心中未遂など幅広い犯罪が対象だった。おもに庶民を対象とした刑罰の特徴と適用例を解説し、具体的な裁判例から死刑にならないケースも検証。被害者の落ち度を責め、加害者の刑を減免する幕府独自の法理論も解明する。
【目次】
死刑制度の今昔―プロローグ
徳川幕府の法と裁判
法と刑罰
死刑制度
刑事裁判手続き
各死刑の特徴
下手人―復讐の代行から刑罰へ―
死罪と獄門―もっとも“普通”の死刑―
火罪と磔―公開で処刑する意義―
死刑と故意・過失
過失殺人と死刑
財産犯の「巧」「与風」「当座」と死刑
社会秩序を維持する責任
死刑と被害者の責任
江戸時代の正当防衛
財産犯と被害者の油断
性犯罪と被害者
被害者という身分
死刑制度の明治維新―エピローグ
参考文献



