出版社内容情報
人類はどのような技術と道具によって火を得てきたのか。九州・朝鮮半島・中国東北部・台湾などから出土した、火起こしの代表的な道具である火打石と火打金に着目し、打撃式発火法の技術とそれを支えた物質文化の起源や特質を追究。考古・民俗・文献・絵画資料などを縦横に駆使して東アジアの発火具の歴史を立体的に描き、研究の新たな地平を拓く。
内容説明
人類はどのような技術と道具によって火を得てきたのか。九州・朝鮮半島・中国東北部・台湾などから出土した、火起こしの代表的な道具である火打石と火打金に着目し、打撃式発火法の技術とそれを支えた物質文化の起源や特質を追究。考古・民俗・文献・絵画資料などを縦横に駆使して東アジアの発火具の歴史を立体的に描き、研究の新たな地平を拓く。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 発火法の二様―打撃式発火法と摩擦式発火法―
第2章 考古資料としての火打石
第3章 考古資料としての火打金
第4章 民俗資料からみた発火具や発火法
第5章 絵画資料に表れた発火具や発火法
終章 九州・朝鮮半島・中国東北部・台湾における火打石・火打金からみた歴史
著者等紹介
藤木聡[フジキサトシ]
1976年福岡県に生まれる。2000年熊本大学大学院文学研究科修士課程史学専攻考古学分野修了。現職:宮崎県埋蔵文化財センター主査、2021年に熊本大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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