出版社内容情報
弥生時代から古墳時代にかけての生産・流通システムの実態はいかなるものであったのか。漁具・石造物・金属器などの遺物を軸に、その素材や使用方法などを製作者・使用者の視点から検討する。また、大陸・朝鮮半島からの技術の伝播と日本における展開を追究。生業のあり方を総合的に論じ、生産・流通システムと政治権力との関わりをとらえ直す。
内容説明
古墳時代の漁具・石造物・金属器などの遺物について、その素材や使用方法を製作者・使用者の視点から検討。大陸・朝鮮半島からの技術の伝播と日本での展開を追究し、生産・流通システムと政治権力との関係を論じる。
目次
第1部 弥生・古墳時代の漁具と漁撈(弥生・古墳時代の漁具;土錘・石錘、釣針、ヤス・モリ再考;弥生・古墳時代の漁撈;古代漁撈の概観)
第2部 古代の石工とその技術(古代の石造物;古代の石工とその技術;古代の石工技術の再整理)
第3部 弥生・古墳時代の金属器の生産と流通(非鉄金属器の生産と流通;日本列島の初期鉄器文化;丹後の古墳群の動向と遠所遺跡―中期製鉄開始の可能性)
第4部 古墳時代の生産と流通(古墳時代中期の大変革;古墳時代の生産と流通―古墳の秩序と生産・流通システム;社会と政治・宗教と生産・流通)
著者等紹介
和田晴吾[ワダセイゴ]
1948年奈良県生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。京都大学文学部助手、富山大学人文学部助教授、立命館大学文学部教授を経て、兵庫県立考古博物館館長、立命館大学文学部名誉教授・博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。