出版社内容情報
酒を嗜む、酒に酔う、酒に溺れる――。太古から貴賤を問わず愛されてきた酒。時に政治を動かし、時に文学の題材となった酒は、歴史にどんな“効用”をもたらしたのか。また、今日に続く飲酒の習慣や銘酒のブランドは、いかに形作られたのか。時おり試みられた禁酒や断酒の背景にあった“副作用”にも注目し、酒と日本人の長い付き合いをたどる。
【目次】
古代
木簡からみる奈良時代の酒…三舟隆之
古代の歌と酒…鉄野昌弘
古代の禁酒令と政変…三谷芳幸
古代東北の地方社会と酒…荒木志伸
平安時代の漢文学と酒…谷口孝介
平安宮廷社会における酒宴とトリバミ…吉野秋二
コラム 延喜一一年の大納涼会…佐藤全敏
中世
鎌倉時代の公武政権と酒…西田友広
中世人と酒・中世社会と酒…本郷恵子
清聖濁賢を併せ呑む―中世清酒醸造史の一滴―…芳澤 元
室町時代における「十度飲」の流行…酒匂由紀子
中世の酒食と土師器…中井淳史
西欧人が見た日本の酒と飲酒の習慣…東光博英
コラム 深算の禁酒の誓い…西田友広
近世
伊達政宗と酒…佐藤憲一
近世琉球の酒文化…萩尾俊章
倹約条目からみる近世伊丹酒造家の経営維持…加藤明恵
江戸時代後期における村社会と酒―「上州那波郡福島村三右衛門日記」を素材として―…佐藤孝之
江戸の贋銘柄酒と直し酒・薬酒…岩淵令治
幕末の動乱と酒―志士たちに学ぶ「酒飲み」の作法―…家近良樹
コラム 新酒番船と下り酒の価格…大浦和也
近現代
ビールの祖・野口正章…牛米 努
海軍軍人と酒―飲酒の事例から―…高森直史
近代における酒造業の経営…飯塚一幸
禁酒の宗教的・社会的意義―日本禁酒同盟会誌『国の光』を通して―…横山 尊
酒でみえてくる占領期…小関孝子
歴史は令和も夜動く…栗下直也
コラム 黒田清隆の乱酔と内閣制度…千葉 功
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