出版社内容情報
人類が最初に手に入れた道具である石器はどのように作られ、利用されてきたのか。その実態に迫るため、実験考古学では実際に石器を作って使うことで過去を追体験する手法をとる。考古学における「実験」の目的意識や考え方、研究者に求められるモラルなどを詳解。感覚と経験を活かして人類の歴史を追究する、新しい考古学の世界へと読者を誘う。
内容説明
人類が最初に手に入れた道具である石器。それはどのように作られ、利用されてきたのか。実際に石器を作って使う実験を基本から解説。「過去の追体験」によって人類の歴史を追究する実験考古学の世界へと読者を誘う。
目次
プロローグ 経験か?実験か?
第1章 石器はいつから?
第2章 石器とはどういうものか
第3章 石器づくりの記録を探る―フィールドからの経験知
第4章 何のために石器を作るのか?
第5章 実験の枠組みを考える
第6章 実験の考え方を学ぼう
第7章 実験で分かってきたこと
第8章 実験考古学のこれから
第9章 知覚と感性を鍛えよう―考古学の実験は科学か?
エピローグ 終わらない石器づくり
著者等紹介
長井謙治[ナガイケンジ]
1978年、愛媛県に生まれる。現在、愛知学院大学文学部准教授、博士(環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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takao
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ふむ2025/02/27