出版社内容情報
日本列島の西南端を拠点に、院政期から幕末まで長期にわたり権力を保ってきた島津氏。
島津荘の成立から鎌倉・南北朝を経て戦国期にいたる動向を辿り、いかにして権力を形成したのかを論じる。さらに「薩摩藩国家」を形成し、幕末に長州藩と倒幕の一大勢力となった要因に迫り、島津氏と薩摩藩の政治・文化・社会の動きを通史的分析で明らかにする。
内容説明
日本列島の西南端を拠点に、院政期から幕末まで権力を保ってきた島津氏。いかにして権力を形成し、「薩摩藩国家」が幕末に倒幕の一大勢力となったのか。島津氏と薩摩藩の政治・文化・社会の動きを通史的分析で明らかにする。
目次
1 島津氏と島津荘
2 鎌倉・南北朝期の薩摩・大隅・諸県郡
3 室町期の島津氏
4 戦国期の島津氏
5 薩摩藩の成立
6 薩摩藩の文化と社会
7 藩政改革
8 対外情勢の激化
9 京都をめぐる動向
10 大政奉還へ
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年山梨県に生まれる。現在、東京大学名誉教授、放送大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
9
島津家の歴史がよくわかる。良書。2024/12/31
スプリント
4
通史としての島津氏の歴史。 幕末・維新期にかなりのページが割かれているので この時代が好きな人は特におすすめ。2024/11/27
Go Extreme
2
島津氏と島津荘: 島津荘の成立と推宗為兼 地頭島津忠久 鎌倉・南北朝期: 澁谷氏と禰寝氏と蒙古合戦 鎌倉後期の薩摩・大隅 鎌倉末期の島津氏 室町期: 島津久豊の三国領有 島津氏と琉球 戦国期: 庄内の合戦・茶の湯 秀吉の九州制圧 薩摩藩の成立: 庄内の乱から薩摩藩へ 琉球進行と貿易 薩摩藩の文化と社会: 門割制度 財政の窮乏 奄美の社会 藩政改革: 重豪の藩政 調処広郷の登用 斉彬の改革事業 対外情勢激化 京都動向: 禁門の変 長州征伐と西郷隆盛 薩長連合 大政奉還へ: 江戸城無血開城と戊辰戦争 廃藩置県2024/09/17
NAGISAN
1
日本の近代化に大きな影響を与えた島津家。西郷隆盛や大久保利通に実権を委ねることができた原因を知りたくて読んだ。まだまだ理解できない~。2025/02/24