出版社内容情報
古代の道――それは律令国家によって建設され都から本州と四国・九州の六六国二島に達する壮大なネットワークだった。道路技術者の著者が高速道路ルートと古代道路の不思議な類似性に注目し、全駅路を走破。駅路の歴史的変遷や、駅(うま)家(や)の位置、駅と駅の距離などを調査し、〈古代道路〉の全貌を明らかにした名著を新装復刊。「全国七道駅路図」収載。
内容説明
都から本州と四国・九州に達する壮大なネットワークであった古代の道。道路技術者の著者が、高速道路ルートとの類似性に注目し、全駅路を走破。その変遷や駅家の位置など、古代道路の全貌を解明した名著を新装復刊。
目次
1 古代の道とは(古代の道とその歴史;これまでの駅路研究のあらまし ほか)
2 東海道をたどる(東海道のあらまし;都を出て近江国へ ほか)
3 東山道をたどる(東山道のあらまし;近江国から美濃国へ ほか)
4 北陸道をたどる(北陸道のあらまし;近江国と若狭国の北陸道 ほか)
著者等紹介
木下良[キノシタリョウ]
1922年長崎県に生まれ、1953年京都大学文学部史学科卒業(地理学専攻)。元神奈川大学・富山大学・国学院大学教授、古代交通研究会会長。2015年没
武部健一[タケベケンイチ]
1925年東京都に生まれ、1948年京都大学工学部土木工学科卒業。建設省・日本道路公団で高速道路の計画・建設に従事。元日本道路公団常任参与。工学博士。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
87
「道路技術者の著者が、高速道路ルートとの類似性に注目し、全駅路を走破。その変遷や駅家の位置等、古代道路の全貌を解明した名著を新装復刊」と惹句にあるが、旧版を正続とも所持し読了していることを、読み始めてから思い出した体たらく。近江俊秀氏の解題が付いて若干お得である。2024/03/15
紫草
10
古代の道と言うと何となく山間の狭い道で土埃が舞うようなところをとぼとぼ歩いていくようなイメージだったけど、ここで言う古代の道は駅路のことです。お役人が緊急の用とかの時に馬をかっ飛ばしていく道。道幅も広い。9mとか。1番広い道は12mも。筆者は建設省とか高速道路公団で高速道路を造ってた方。目的地までとにかくまっすぐ道を通すと言うところが古代道と高速道路は似ていて、造ろうとして地面を掘ると古代の道が出てくることがよくあるらしいです。難しいところも多かったけど、続編の山陽道とか西海道も読みたくなっちゃった。2024/12/29
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