“洗う”文化史―「きれい」とは何か

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  • サイズ 46判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642084062
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C1021

出版社内容情報

はしがき…西谷 大/Ⅰ「洗う」こと(「洗う」言葉―古代文献と正倉院文書の分析から…桑原祐子/江戸勤番武士の「清潔と洗浄」―埃の都・儀礼の都 江戸…岩淵令治/入浴習俗の実態と特徴―近代の農村「奈良県風俗志」の分析から…関沢まゆみ/帝国日本の清潔と清潔感…樋浦郷子/むし歯予防と歯磨き習慣の形成と普及…福田直子/インドネシアにおいて「洗う」ということ…金子正徳/コラム1 日本の手洗いとその啓発の歴史…小島みゆき・徳田 一/コラム2 身体洗浄料の科学…松尾恵子)/Ⅱ 「洗う」意味(砂を盛ること・砂を蒔くこと―江戸時代の「馳走」(おもてなし)との関わりで…久留島 浩/歴史と民俗にみる「禊ぎ・祓へ・清め」…新谷尚紀/コラム1 洗い髪の図像学…大久保純一/コラム2 人は何のために何を洗うのか?―生物学的視点から…武馬吉則/コラム3 からだの洗浄・こころの洗浄…門地里絵・原水聡史・中村純二)/あとがき…後藤 真

内容説明

私たちはなぜ「洗う」のか。古代から現代にいたるまでさまざまな事例を取り上げ、文献・絵画・民俗資料から分析。精神的な視野も交えて、日本人にとって「きれい」とは何かを考え、現代社会の清潔志向の根源を探る。

目次

1 「洗う」こと(「洗う」言葉―古代文献と正倉院文書の分析から;江戸勤番武士の「清潔と洗浄」―埃の都・儀礼の都 江戸;入浴習俗の実態と特徴―近代の農村「奈良県風俗志」の分析から;帝国日本の清潔と清潔感;むし歯予防と歯磨き習慣の形成と普及;インドネシアにおいて「洗う」ということ)
2 「洗う」意味(砂を盛ること・砂を蒔くこと―江戸時代の「馳走」(おもてなし)との関わりで
歴史と民俗にみる「禊ぎ・祓へ・清め」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

21
入浴、手洗い、歯磨き等の衛生に関する歴史や民俗学に関する論文集。歯磨きに関しては8020運動世代であるけど、「8時だよ全員集合」エンディングでのカトちゃんの歯ぁ磨けよの定番台詞が番組のスポンサーだった歯磨きメーカーのライオンが関わり、小学生の歯磨き習慣普及に一役買っていたのは中々面白かった。2023/09/07

びっぐすとん

18
図書館本。新聞書評見て。国立歴史民俗博物館と花王株式会社の共同研究の本。暮らしに関する歴史というのは同時代の人には当たり前のことなので記録に残りにくく、わからないことが多い。日本人はキレイ好きと言われるが、毎日風呂に入ったり、歯を磨いたりというのはごく最近のことなのだ。江戸時代の年配女性が5年以上髪を洗っていなかったなんて本当だろうか?虱とかフケは大丈夫?頭の痒みで発狂しそう。「8時だよ!全員集合」の筆頭スポンサーがライオンだったから「風呂入ったか?歯磨けよ」と加トちゃんが言っていたとは今さら知る驚き。2022/06/24

サケ太

18
あの「花王」が関わっているので、興味半分で購入。非常に面白い内容だった。神話から、古代、場所においての〈洗う〉の意味。明治期の断髪令は女性を対象とはしていたなかったというのは驚いた。「ちょんまげは熱がこもって健康に良くない」という理由付けをしていたらしいが、女性が髪を短くすると罰せられる。「ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」の言葉を知っていたが、そんな実態だったとは。「清潔」と「清潔感」の感覚の違いも面白い。日本人はきれい好きというイメージを持っていたが、それも徐々に啓蒙されたものだと感じた2022/03/23

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

14
花王と国立歴史民族博物館の合同「清潔と洗浄をめぐる総合的歴史文化研究」の成果の一環として作成されたもの。大変おもしろかった!冒頭の「物理的に洗ってキレイになるものと心理的にならないもの」という1文で穢れにも触れられているであろうことが予想されます。人はいったんキレイを知ってしまうとキタナイには戻れないしそれを厭うようになる。キレイが特定の階級の既得権になってしまうとキタナイは蔑まれるようになる。蔑む存在を無くさないためにキレイが大手を振っている気配すらある。穢多はまさに生まれるべくして生まれたもの。→2022/03/25

アメヲトコ

9
22年2月刊。国立歴史民俗博物館と花王との共同研究の成果で、「洗う」ことを歴史や文学、民俗などの側面から多面的に考察した一冊です。今では毎日入浴し洗髪し歯磨きをすることが当たり前の時代ですが、歴史的に見ればそれもごく最近の話なのですね。また「きれい」とは単に衛生的なことを意味するだけでなく、観念的な側面もあり、差別や排除とも絡むのが厄介なところです。面白い組み合わせの産学連携ですが、花王パートはやや遠慮がちな感じで、もう少し科学的な知見を解説した章があっても良かったかも。2022/04/06

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