出版社内容情報
情報の重要性を訴えた甘糟継成と、探索周旋活動に努めた宮島誠一郎、雲井龍雄。動乱の中で紡いだ思想と維新後の異なる歩みを追う。激動の幕末、内外情勢の把握が藩の命運を分けるほどの高度情報化社会に、奥羽諸藩はどのように対応したのか。列藩同盟を主導した米沢藩にあって情報の重要性を訴えた甘糟継成と、探索周旋活動に努めた宮島誠一郎、雲井龍雄。彼らが動乱に向き合い紡いだ思想と維新後に歩んだ異なる道を、時局の推移とともに追い、敗者の視点から幕末維新を描く。
はじめに―幕末維新期における情報と思想/動乱の胎動(それぞれの生い立ち/対外問題をめぐって)/文久三年京都における甘糟継成と宮島誠一郎(藩主上京をめぐって/京都における甘糟継成と宮島誠一郎の行動/朝廷と幕府のはざまで/攘夷親征問題と八月十八日の政変)/幕末の動乱と情報活動(仙台・会津両藩との融和―宮島誠一郎の奥羽探索行/米沢における情報活動―記録所頭取としての甘糟継成/学塾と情報―江戸三計塾での雲井龍雄/江戸における米沢藩の探索周旋活動―慶応二年の宮島誠一郎)/戊辰戦争の勃発、動乱の渦中へ(大政奉還と京都政局―甘糟継成の上京/戊辰戦争の勃発/救わん会津、討つべし薩摩―京摂における雲井龍雄、宮島誠一郎の探索周旋活動)以下細目略/奥羽のゆくえ、国のありかた/それぞれの維新/おわりに
友田 昌宏[トモダ マサヒロ]
著・文・その他
内容説明
激動の幕末、奥羽列藩同盟を主導した米沢藩にあって情報の重要性を訴えた甘糟継成と、探索周旋活動に努めた宮島誠一郎、雲井龍雄。動乱の中で紡いだ思想と維新後の異なる歩みを追い、敗者の視点から幕末維新を描く。
目次
はじめに―幕末維新期における情報と思想
1 動乱の胎動
2 文久三年京都における甘糟継成と宮島誠一郎
3 幕末の動乱と情報活動
4 戊辰戦争の勃発、動乱の渦中へ
5 奥羽のゆくえ、国のありかた
6 それぞれの維新
著者等紹介
友田昌宏[トモダマサヒロ]
1977年埼玉県に生まれる。2008年中央大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了、博士(史学)。現在東北大学東北アジア研究センター専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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