出版社内容情報
憲法九条・自衛隊・安保条約・集団的自衛権・秘密保護法・領土問題…。これからの日本の平和と安全はどうなるのか。太平洋戦争から今日まで、日本の軍事に関わるさまざまな疑問を、ジャーナリスト・軍事専門家・憲法学者ら気鋭の執筆
内容説明
これからの日本の平和と安全はどうなるのか。太平洋戦争から今日まで、日本の軍事に関わるさまざまな疑問を、気鋭の執筆者たちが平易に解答。教科書にはない歴史が語られ、“新たな戦前”への警鐘を鳴らす格好の手引書。
目次
太平洋戦争編(太平洋戦争はなぜ起きたのですか;太平洋戦争と大東亜戦争の違いについて教えてください;敗戦までの道のりを教えてください ほか)
戦後史編(冷戦をわかりやすく説明してください;安保条約はどのように生まれましたか;憲法第九条をどのように考えますか ほか)
理論編(戦争違法化について教えてください;自衛隊の組織について説明してください;自衛隊の軍事力は世界でどの程度の規模ですか ほか)
著者等紹介
前田哲男[マエダテツオ]
1938年、福岡県戸畑市に生まれる。1961年、長崎放送に入社、おもに佐世保米軍基地を担当。71年フリーとなりミクロネシア、グアムを取材。現在、軍事ジャーナリスト
飯島滋明[イイジマシゲアキ]
1969年、東京都に生まれる。2007年、早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。現在、名古屋学院大学経済学部准教授(専門憲法学・平和学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
向日葵
4
自分は学生で詳しいことは何も知らなかったので気になるところだけ読むことにした。太平洋戦争の大まかな流れを把握出来たのは良かったが「自衛隊内の自殺は精強な組織のための自然淘汰だから仕方がないという思想も必要」という発言があったことには驚いた。2021/09/14
たかひー
2
★★★ ある特定の方向に導こうという意図が見えすぎて「入門」というには不適切に思う。ひとつの意見、考え方としてはありだろうけど。なかなか賛同はできないけど。2015/04/07
ほとり
0
太平洋戦争、戦後、理論の三章で構成され、62の質問に答えていく形式。担当が複数いるので、各項の論点や主張にどことなく温度差を感じた。ただ表面的な部分をさらう「入門」レベルだったためか、門外漢の自分には概ねわかりやすく整理できてよかった。自衛隊内部や領有問題などの問題提起もあり、深く知る必要はないが、概略はしっかり押さえておきたい人には十分だと思う。解決手段としての武力は必要あるのかを考えさせられた。武力の大きさは、その国の臆病さや怖がり度合いに比例するのだろう。あと平和学というものの存在を初めて知った。 2014/09/11
電球
0
Q&A方式で日本の軍事関係を説明する一冊。分かり易さ重視の為、各項目の分量が少なく、初歩の初歩を学ぶ程度の印象である。正直本書以外にも軍事入門書あるだろうし、特に本書を勧める理由は無い。が、自衛隊の抱えるイジメやジェンダー問題や尖閣諸島を巡る日中関係に疑問を呈しているので、その点に関心あるなら読むのも吝かでは無いだろう。どうでもいいが、各項目では参考文献が記載されたりされてなかったりしているのだが、冷戦の項の参考文献が映画なのは何故だろうか。他にもっとあっただろうに。2014/10/07