内容説明
「伝統」と切り離せない老舗の経営。その価値を負うことは、束縛も引き受けることを意味する。佐原・近江八幡・柳川での現地調査を素材に、老舗の人びとの視点から経営実践を追究し、老舗の伝統をめぐる現在に迫る。
目次
老舗の伝統と揺れる商人たち(現在を生きる老舗;老舗の社会史 ほか)
第1章 伝統的商慣行と富豪たちの近代(利根川下流域の経済;売り手と買い手のつながり ほか)
第2章 新たな「経営」の芽生えと葛藤(「近江商人」の輩出と近代的経営;老舗の経営と町の構成 ほか)
第3章 流動する家業と伝統への意志(流動化する家業;突出した商家の不在と町 ほか)
ふたたび老舗の伝統へ(老舗のジレンマ―商人たちの「揺らぎ」;伝統は働きかける ほか)
著者等紹介
塚原伸治[ツカハラシンジ]
1984年千葉県生まれ。2011年筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科歴史・人類学専攻退学。2013年博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、東京大学東洋文化研究所特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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