内容説明
二〇一一年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「壬生の花田植」。華麗な飾り牛や早乙女、賑やかな囃子が織りなす大スペクタクルは、毎年一万人以上の観客を集めて行われる。豊穣を田の神に祈るこの行事の起源と変遷を、歴史学・民俗学などから考察。付属のDVDでは現在行われている行事の進行を再現し、担う人々の未来への思いを浮き彫りにする。
目次
第1 ユネスコ無形文化遺産と花田植(文化財保護の視点から(無形の)民俗文化財を考える
技術としての田植え、精神としての田植え)
第2 花田植のこれまでとこれから(現場からの報告;花田植の歴史;花田植の現在 ほか)
第3 花田植の背景(機械化以前の稲作;高度経済成長と農業の変化)
著者等紹介
新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年広島県生まれ。1977年早稲田大学大学院文学研究科単位取得。現在、國學院大學大学院文学研究科教授、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、社会学博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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