内容説明
農耕の始まりから現代まで、多様で豊かに発展した日本農業の歴史を、開発や経営、技術・農具、稲の品種、畠作の種類、減反など、分かり易く解説。旧来の農業史観に新視覚を提供し、自給率四〇%時代の農業に一石を投じる。
目次
1 総論
2 原始
3 古代
4 中世
5 近世
6 近代
7 現代
著者等紹介
木村茂光[キムラシゲミツ]
1946年北海道に生まれる。1978年大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授、日本学術会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんがく
8
農業を軸に原始から現代までを概観。人々の生活の基盤となる産業であり、その時々の社会に大きい影響を与え、与えられる関係であることがよくわかる。2020/09/16
keint
7
日本の農業史を古代、神話の時代から現代まで解説している。様々な気づきがあったが、稲作の前に畑作が始まり、畑作の歴史が重要であることが編者の著書にもあるようにわかった。 あとは農本主義者などに理想化されている近世、戦後の農業においても、生産性向上の要請や都市への人口流出など問題が現実としてあり、それが現代まで続いているということは容易な解決が難しいテーマであると感じた。 農業史を研究する若い研究者がいないことを著者は嘆いているが、面白い分野でもあるので農業史・農村史を個人的にもっと掘り下げていきたい。2020/01/21
浪人
1
農業の基本文献、古墳時代までのみ読んだ2012/11/04