二・二六事件―青年将校の意識と心理

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二・二六事件―青年将校の意識と心理

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  • サイズ B6判/ページ数 352,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642079211
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C1021

出版社内容情報

おかげさまで3刷出来!
主な書評
赤旗 2003.12.16 評者:荒川章二氏(静岡大学教授)
読売新聞 2003.11.23・2003.12.28 評者:葛西敬之氏(JR東海社長)


1936年、日本を震撼させ、陸軍の「制覇」への契機となった武力行使、二・二六事件。秘められてきた手記や証言の宝庫、「二・二六事件裁判記録」に眠っていた青年将校の生の声が、これまでの通説を覆す。彼らは北一輝の思想に影響され、農村の窮状を憤って決起した訳ではなかった。一人一人の青年将校らの思いをいま甦らせ、事件の真相を衝く!

〈主な目次〉二・二六事件とは何だったのか/Ⅰ=青年将校運動とは何だったのか(青年将校たちはなぜ「維新」を考えたのか/陸軍青年将校運動発足へのプロセス/青年将校運動の構図)/Ⅱ=青年将校はなぜ決起したのか(「上長ヲ推進シ維新へ」路線の崩壊/決起へのステップ/決起へ)/Ⅲ=二・二六事件勃発(雪の26日朝/なぜ鎮圧方針は出なかったのか/戦時警備下令と「陸軍大臣告示」/他)/Ⅳ=解決へのプロセス(2月27日/「奉勅命令」と「叛乱軍」認定/武力攻勢の発動と帰順/他)/主要人物紹介/主要襲撃事項一覧/主要受刑者一覧

内容説明

秘められてきた手記や証言が明らかにする、青年将校たちの人間像。青年将校たちの生の声が通説を覆す。彼らは、北一輝の思想に影響されて決起した訳ではなかった。青年将校たち一人一人の思いから、事件の真相に迫る。

目次

二・二六事件とは―通説的理解と実際との間(二・二六事件の現在的・歴史的意味;若者の二・二六事件認識 ほか)
1 青年将校運動とは何だったのか(青年将校たちはなぜ「維新」を考えたのか;陸軍青年将校運動発足へのプロセス ほか)
2 青年将校はなぜ決起したのか(「上長ヲ推進シ維新ヘ」路線の崩壊;決起へのステップ ほか)
3 二・二六事件勃発(雪の二六日朝―陸相官邸と皇居前;なぜ鎮圧方針は出なかったのか ほか)
4 「解決」へのプロセス(二月二七日;「奉勅命令」と「叛乱軍」認定 ほか)

著者等紹介

須崎慎一[スザキシンイチ]
1946年東京生まれ。1978年一橋大学社会学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、神戸大学国際文化学部教授。博士(文学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keint

10
二・二六事件の原因を北一輝の影響を受けた皇道派青年将校による蜂起という単純な図式を当事者の裁判記録や手記を用いて否定している。軍事費増大要求や第一師団満州派遣による複合的な要素が絡み合い蜂起に至ったというのはある程度わかっていたが、青年将校にも直接行動に対しては温度差があり、初期から積極的だったものと、相沢事件等により本格的に決起を決意したものの2グループに分類できるというのは新しい知見であった。2020/02/17

rytryt

1
あとがきの冒頭を転載しますが、丁寧に資料を拾っていて、読み応えありました。 『本書は、「二・二六事件裁判記録」に基づいて、青年将校の意識や心理に着目し、事実に即した事件像を描こうとした試みである。本書を読まれて、二・二六事件にある種の「ロマン」を求めようする方は、失望なさったかもしれない。しかし「二・二六事件裁判記録」の史料は、この事件が、今日の企業小説に描かれるような側面を持つ事件だったことを示している。』2024/05/07

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