- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 角川oneテーマ21
内容説明
星野リゾートほか全国の老舗旅館の復活劇を徹底取材。よみがえった旅館、その再生の内幕。
目次
はじめに 日本旅館「再生」の処方箋
第1章 世界に評価される「日本旅館」
第2章 日本旅館は何故、魅力を失ったか―「様式」と「サービス」の固定化
第3章 「旅館再生」に立ち上がった宿の主人たち
第4章 「地域再生」にかけた同志
第5章 星野リゾートの「日本旅館」再生法
第6章 全国の星野リゾート旅館再生現場を歩く―日本旅館は、どうすれば再生するか
第7章 再生への苦悩と理想の姿
まとめ 日本旅館の魅力は「人」にあり
著者等紹介
桐山秀樹[キリヤマヒデキ]
1954年名古屋生まれ。学習院大学法学部卒。雑誌記者を経てノンフィクション作家に。定年後の海外移住家族をルポした『第二の人生いい処見つけた』(新潮社)でデビュー。旅やホテルに関する著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
33
今回の旅のお供は、日本旅館を論ずる本。ネットが発達した今は、条件や知名度が劣っていても、大手に実力勝負をすることは可能であると感じた。2018/09/23
Kentaro
30
日本旅館の三つの「再生」キーワードとは、①グローバル時代を見据えた「外国人の視点」を持つ宿になること。②旅館という「サービス文化」を守るため、主人一家が営む「宿屋」の原点に戻ること。特に「主」のリーダーシップを持つこと。③「旅館」という伝統的サービスに、近代的コスト意識を導入し、それを実践するノウハウを持つこと。この三つのキーポイントに加えさらに、都会人が求める「エコ旅館」的魅力と、旅館にかかわらず、ホテル等の宿泊業に共通する「安全」、「安心」、「清潔」の必須三要素が加われば言うことはない。2019/12/19
アルカリオン
11
まさかの既読。プロであろう著者が書いた本に対して、素人の私がこういうのもなんだが、このタイトル・テーマの本にしては視点がずれていて、だいぶ的を外している気がした。ミクロ的事象・例外的対応を詳述して「これが新興高級ホテルと旧態依然とした日本旅館の本質的違いだ」と力説するような感じ▼あと、細かいところだが登場人物の学歴紹介で大学院の「社会科学研究科」とすべきところを「社会科学研究所」としているのはかなり恥ずかしい誤植だと思う。「単なる打ち間違い」ではない可能性も浮かぶ。2024/11/04
北区のまき
2
有名作家が逗留した老舗も倒産多量。そりゃ一泊6万や10万する宿で女将に上げ膳据え膳されて喜ぶ人種は減りつつあるだろうね。昭和の栄光を引きずる経営者が多いんだなと呆れる。バブルがはじけて良かったと思う。星野リゾートの章は面白かった。2022/08/14
bittersweet symphony
1
前半は老舗旅館が外資系ホテルのホスピタリティのお手本となっていると言う話。後半は星野リゾートが手掛ける企業経営感覚を取り入れた旅館再生のプログラムについての話。どちらも恵まれた自然条件・立地条件があればこそ出来ることであるのは言うまでもありません。この手の本に概して言えることですが、ガイドブック的な記述が多く、あとがきには取材に2年かかったと書いてありましたが、ネットサーフィンや文献にあたるのがメインだったのではなかろうかと、ゲスの勘繰り。2008/07/01