死者たちの中世

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死者たちの中世

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  • サイズ B6判/ページ数 266,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642079204
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C1021

出版社内容情報

おかげさまで3刷出来!
主な書評
日刊ゲンダイ 2003.11.20 週刊読書日記 澤田ふじ子(作家)
神戸新聞 2003.11.12 気鋭の肖像 「歴史学者 勝田 至」
朝日新聞 2003.10.2 大阪版夕刊 テーブルトーク
読売新聞 2003.9.3 大阪版夕刊 読書面
産経新聞 2003.9.6 「歴史学者・勝田至氏に聞く」
新潟日報 中国新聞 他 2003.8.17 評者:斎藤英喜氏(仏教大学助教授)



死体が路傍・河原・野にあることが日常茶飯事だった中世。死者はなぜ放置されたか。「死骸都市」だった平安京で、ある時期にそれが急減することを探り出し、死体遺棄・風葬やそのゆくえなど、謎に包まれた中世の死者のあつかいを解き明かす。現代では当たり前とされる葬儀の習慣を根底から見つめ直す中世葬墓論。巻末に中世京都死体遺棄年表を付載。

〈主な目次〉Ⅰ=死骸都市・平安京(死体放置の状況/死体の分布)/Ⅱ=死体放置の背景(葬送と血縁/遺棄の場/京中の死人)/Ⅲ=貴族の葬送儀礼(1)(臨終から出棺まで/臨終と遺体の安置/入棺/出棺)/Ⅳ=貴族の葬送儀礼(2)(葬送/葬列/火葬/葬式の後)/Ⅴ=貴族の葬法(玉殿と土葬/葬法と霊魂/墓の選定)/Ⅵ=共同墓地の形成(諸人幽霊の墓所/二十五三昧/蓮台野の形成/鳥辺野と清水坂)/Ⅶ=死体のゆくえ(可能性の検討/輿の力?/変わりゆく葬儀)/中世京都死体遺棄年表

内容説明

死体が路傍・河原・野にあることが日常茶飯事だった中世。死者はなぜ放置されたか。「死骸都市」平安京で、ある時期にそれが急減することを探り出し、死体遺棄や風葬など謎に包まれた中世の死者のあつかいを解き明かす。

目次

死骸都市・平安京
死体放置の背景
貴族の葬送儀礼(臨終から出棺まで;葬送)
貴族の葬法
共同墓地の形成
死体のゆくえ

著者等紹介

勝田至[カツダイタル]
1957年、新潟県に生まれる。1988年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、芦屋大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
中世の日記や記録をさらって、物忌が何回出てくるか(鳥が死体の手足をポロっと貴族の屋敷に落とすことが珍しくなく、「五体不具穢」と呼ばれる御所への30日の出仕禁止の物忌になったらしい。正直うらやましい)を数え、その数が減っていく理由を押さえていくところは、ほへーとなった。蓮台野に共同墓地ができて、非人や検非違使がそこに運び、埋葬する習慣ができたからではないかとの推測。なかなか上手く習慣づけられないので「蓮台野に葬られれば必ず極楽往生できます!!」といった僧侶によるキャンペーンまであったらしい。面白かった…。2015/03/28

六点

12
のっけから洛中は人間の断片がそこいらに、野犬が食い散らかして貴族に「穢」の恐怖を撒き散らしていた。高級貴族の子女すら袋に詰めてそこらにポイである。やがて、貴族における家意識の成立により、家族の墓域という概念が生まれ、仏教界からは葬を扱う聖の集団が生まれた。庶民階層においても、墓にするには良い土地である勝地に、村落共同体による惣墓が生まれた。ぬこ田の住む宇治にも惣墓があり、葬儀を仕切る「清め」の子孫がいる。清めは賤視されながらもお金で貴族の為の装具に似たものを庶民に提供する。葬送から見る社会変革史の大著だ。2020/04/12

chang_ume

7
非常に面白かった。古代平安京の内部で日常茶飯事だった「死体放置」が、なぜ13世紀前半に急減するのか。この問題設定が効いています。結果、古代中世移行期の葬送事例の分析によって、「共同墓地の成立」「非人による葬送援助」の中世初期における進展、さらにはそれが京中死体の減少を促した動向が描き出されました。基礎資料となる著者作成の巻末「中世京都死体遺棄年表」も圧巻です。神泉苑が死体捨て場だったことに驚き。史料読解から情景がありありと浮かぶ。その他、「火葬」「土葬」の選択性や「風葬」の内実について。労作&良書でした。2019/02/02

shi-ma

4
土葬などの葬儀はネアンデルタール人もやっていたように、文明発祥以前からの普遍的なものと思っていたが、中世以前はまるでゴミでも捨てるようにその辺に捨てていたのは衝撃的だった。当時の感覚としては遺体の執着みたいなのはなかったのだろうか。ただ、時代が下るごとに寺や互助組織が遺体を葬儀するようになるのを見ると、なんだかんだ人間は進歩しているのだなと思った。2017/09/08

かっぱ

3
平安時代の都では河原や野に死体がごろごろしていたのですね(一般庶民には火葬や土葬の習慣が無かった為)。神泉苑での雨乞い儀式の前にも、苑内の死体を片付けることから始める必要があったとは。2011/07/18

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