出版社内容情報
おかげさまで3刷出来!
主な書評
エコノミスト 2004.2.17号 歴史書の棚 今谷 明氏(横浜市立大学教授)
日本経済新聞 2004.1.24 文化「戦国期の天皇」
朝日新聞 2003.9.5 大阪版夕刊 文化「脇田晴子・滋賀県立大教授に聞く」
朝日新聞 2003.8.31 評者:武田佐知子氏(大阪外国語大学教授)
京都民報 2003.8.31 評者:上島 享氏(京都府立大学助教授)
山陽新聞・山陰中央新報 他 2003.7.20 評者:佐藤弘夫氏(東北大学教授)
戦国動乱の時代、天皇は全く無力化したが、武家権力は天皇をいただくことによって、名分を獲得しようとした。なぜ、天皇は全国統一のシンボルとなり得たのか。その権威の源を、政治と文化の両面から探り出す。官位と元号、能狂言や連歌、寺社の宗教統制、修験道や神道、都と地方、貴族と被差別民など多彩な視点から、天皇・天皇制存続の謎に迫る。
〈主な目次〉Ⅰ=天皇はなぜ権威をもつのか(超越した権威/権威の編成と浸透/他)/Ⅱ=官位秩序の浸透(鎌倉・足利両幕府の官途推挙統制/他)/Ⅲ=天皇による寺社の編成(神位・神官僧綱制・国師号の勅許/他)/Ⅳ=神々の編成(猿楽能の勃興と伊勢神道/他)/Ⅴ=「かすみ場」の形成と暦(「かすみ場」の誕生/他)/Ⅵ=貴賤都鄙融合の文化と公家の主導性(猿楽能の普及/他)/Ⅶ=三条西実隆の風雅(文化と政治/他)/Ⅷ=食器の語る公武の関係(食器から文化を読み解く/他)
内容説明
戦国期、無力化した天皇はなぜ全国統一のシンボルとなり得たか。その権威の源を政治と文化の両面から探る。官位と元号、能狂言や連歌、修験道や神道、都と地方、貴族と被差別民など多彩な視点で、天皇制存続の謎に迫る。
目次
1 天皇はなぜ権威をもつのか
2 官位秩序の浸透
3 天皇による寺社の編成
4 神々の編成
5 「かすみ場」の形成と暦
6 貴賎都鄙融合の文化と公家の主導性
7 三条西実隆の風雅
8 食器の語る公武の関係
著者等紹介
脇田晴子[ワキタハルコ]
1934年生まれ。1963年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。1969年京都大学文学博士。現在、滋賀県立大学教授
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