内容説明
邪馬台国が姿を消した後、奈良盆地の三輪山山麓に崇神天皇の初期ヤマト王権が誕生した。やがて河内に新たな巨大古墳が出現し、応神・仁徳天皇を祖とする河内王権が成立した。謎に包れた古代国家胎動期のベールを剥ぐ。
目次
序 ヤマト王権の成立
1 初期ヤマト王権の成立(“やまと”の範囲について―奈良盆地の一部としての;文献から見た日本国家の形成―初期ヤマト政権の歴史;崇神天皇と三輪政権;大和古墳群と初期ヤマト政権)
2 ヤマト王権から河内王権へ(河内王権の成立と展開;『記紀』伝承にみえる歴史の裂け目と河内政権;河内政権の成立と応神天皇)
3 河内王権の実態(応神天皇の実在性をめぐって;河内王権と日本古代の王権神話―溝口睦子氏の説を手がかりに)
著者等紹介
直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919年兵庫県に生まれる。1943年京都帝国大学文学部国史学科卒業。大阪市立大学教授、岡山大学教授、相愛大学教授、甲子園短期大学教授を経て、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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