内容説明
『古事記』『日本書紀』はどのように成立し、どこが違うのか。そこに記された建国神話の虚構を明らかにし、さらにヤマタノオロチ・天孫降臨・神武東征・日本武尊などの物語の背景を検討して、古代史のなかに位置づける。
目次
序 神話と歴史
1 古事記と日本書紀(古事記と日本書紀はどう違うか;古事記・日本書紀の成立過程;日本書紀と武烈天皇)
2 建国神話と神武天皇(建国神話の虚構性―とくに天孫降臨説話における神宝をめぐって;神武天皇と古代国家;神武天皇の称号磐余彦の由来について)
3 欠史八代とヤマトタケルの物語(県主と古代の天皇―綏靖以下八代の系譜の成立をめぐって;欠史八代と氏族系譜―臣姓系譜を中心に;日本武尊伝説の成立)
神話の成立と神話教育―あとがき
著者等紹介
直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919年兵庫県に生まれる。1943年京都帝国大学文学部国史学科卒業。大阪市立大学教授、岡山大学教授、相愛大学教授、甲子園短期大学教授を経て、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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