内容説明
近代文明の束縛を、現代社会はいかに克服するのか。そのために歴史をどのように語ることができるのか。明治の啓蒙家福沢諭吉の光と影に焦点を当てつつ、近代が生み出した多様な差別の克服の方法、自己改革の道を探る。
目次
1 福沢諭吉を語る(啓蒙家福沢諭吉の原体験―適塾時代;福沢諭吉と民衆とアジア)
2 差別を語る(差別は近代の産物;差別の国際比較;民衆思想史から差別史へ)
3 国境を越えて語る(「従軍慰安婦」問題の語られ方;日本の仏教を考える;アメリカと日本との対話)
著者等紹介
ひろたまさき[ヒロタマサキ]
1934年兵庫県に生まれる。1963年京都大学大学院博士課程修了。北海道教育大学、岡山大学、大阪大学を経て、現在、甲子園大学教授
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