出版社内容情報
「炒り豆も芽を出すことがある……、あきらめたらあきまへんで」、祖母の言葉は常に歴史家の傍らにあった。人生を導く師とさまざまな人びととの出会い、全国行脚によって大成した家元研究、自ら制作し会得した茶杓の研究、伝説ともいうべき「勧進帳」実演。ここに展開される豊かな語りは、江戸の学芸を体現した、最後の文人歴史家の軌跡である。,,
〈主な目次〉有年と姫路(姫路師範学校の受験/姫路師範の教育と帰省/有年の「シャ」と「サノボリ」/有年を出る人びと/断金の友/福永勝君の思い出/野口援太郎先生/歴史学への動機/姫路歩兵三十九聯隊の思い出/東京高等師範学校の受験)/東京高等師範学校時代の青春(丸ビルと東京音頭/有年と東京の食べ物/楽浪への旅/宗活老師との出会い/宗活老師と歌舞伎/宿場町と芝居)/東京文理科大学のころ(満蒙開拓青少年義勇軍として/匪族掃討の思い出/戦時下の旅/東洋史の中国旅行/『国史大系』と遊興/補輔と太平洋協会のこと/調布東調布第三小学校の教師として)/歩く・実践・極める(松本彦次郎先生の形見/「勧進帳」の実演/家元研究の思い出/「家元物語」の調査と日本文化/茶杓の研究/茶杓を作る/茶杓と中国の旅/「百万遍」の由来"
内容説明
「炒り豆も芽を出すことがある…、あきらめたらあきまへんで」祖母の言葉は常に歴史家の傍らにあった。人生を導く師とさまざまな人びととの出会い、全国行脚によって大成した家元研究、自ら制作し会得した茶杓の研究、伝説ともいうべき「勧進帳」実演。ここに展開される豊かな語りは、江戸の学芸を体現した、最後の文人歴史家の軌跡である。
目次
有年と姫路(姫路師範学校の受験;姫路師範の教育と夏の帰省;有年の「シャ」と「サノボリ」 ほか)
東京高等師範学校時代の青春(丸ビルと東京音頭;有年と東京の食べ物;楽浪への旅 ほか)
東京文理科大学のころ(満蒙開拓青少年義勇軍の教学奉仕隊として;戦時下の旅;東洋史の中国旅行 ほか)
歩く・実践・極める(松本彦次郎先生の形見;「勧進帳」の実演;家元研究の思い出 ほか)
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