出版社内容情報
古代から中世への移行期に栄えた「国風文化」。その担い手である貴族の社会は、この時代にいかなる変化を遂げたのか。都や地方の実態、対外関係などから深層に迫り、「国風文化」を育んだ時代と文化の特質を捉え直す。
内容説明
古代から中世への移行期に栄えた「国風文化」。その担い手である貴族の社会は、この時代にいかなる変化を遂げたのか。都や地方の実態、対外関係などから深層に迫り、「国風文化」を育んだ時代と文化の特質を捉え直す。
目次
序章 問題の所在と時代の概観
1章 中世的在地社会の形成
2章 都市平安京の形成
3章 九・一〇世紀の外交と排外意識の形成
4章 「日本」的儀式の形成と文人貴族
5章 「国風文化」の特質
終章 「国風文化」から院政期の文化へ
著者等紹介
木村茂光[キムラシゲミツ]
1946年北海道に生まれる。現在、東京学芸大学名誉教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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問題の所在と時代の概観 中世的在地社会の形成: 富豪層台頭 王朝国家への転換 中世村落への移行 開発の進展と中世村落形成 都市平安京の形成: 平安京の成立と構造 都市京都へ 都市住民の様相 触穢と怨霊 保刀禰→町内名士 9・10世紀の外交と排外意識形成: 伝統的対外意識の動揺 排外意識の強化と神国思想 遣唐使中止と10世紀の対外関係 日本的儀式の形成と文人貴族; 文章経国思想の衰退 藤原氏と文人貴族 藤原流儀式成立 国風文化の特質: 文人の学問と本朝意識形成 日本的知識集成 仮名文学 国風文化→院政期文化2024/08/27