内容説明
中国で生まれた風水思想は、その一部が日本で「家相」と呼ばれ、近世後期より広く普及した。江戸時代に出版された家相書や家相図、関東・東北での聞き取り調査の成果を具体的に分析し、「家相」知識の成立とその実態にせまる。人びとはどのような住居が快適で安寧に災禍なく暮らせると考えてきたのかを探り、日本人の住居観の基層を解き明かす。
目次
第1章 家相書の展開
第2章 家相図の事例研究
第3章 リテラシーと読書生活
第4章 明治期の家相見―渋谷常蔵の場合
第5章 家相の民俗的展開
終章 総括と課題
著者等紹介
宮内貴久[ミヤウチタカヒサ]
1966年岩手県に生まれる。1989年筑波大学第一学群人文学類卒業。1997年筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科単位取得退学。お茶の水女子大学生活科学部助教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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