内容説明
平将門の夢と挫折を描く『将門記』。終わらない報復合戦、藤原純友との共謀説、使用された武器、内海に囲まれた坂東と民衆にとっての乱の意味など、多彩な視点から解明。また全国の将門伝説から、現代の将門像に迫る。
目次
将門記とその時代(将門記の謎;将門記の史料としての性格;平将門の乱研究の現状;将門記研究に望むこと)
1 史実と文学(文学からみた将門記;歴史学からみた将門記―「将門誅害日記」の性格と将門記の成立年代;藤原純友の乱と平将門の乱)
2 将門記の世界(武器・武具と兵;在地社会からみた将門の乱;東国武士と将門の乱)
3 伝承・伝説の世界(伝承のなかの将門;将門伝説を探る)
著者等紹介
川尻秋生[カワジリアキオ]
1961年千葉県佐原市(現・香取市)生まれ。1986年早稲田大学大学院文学研究科修士課程史学(日本史学)専攻修了。千葉県立中央博物館上席研究員を経て、早稲田大学文学学術院准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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