内容説明
信長・秀吉に仕えた太田牛一の『信長公記』は、文学作品でありながら歴史史料として評価が高い。安土城や宣教師、茶の湯、桶狭間・長篠合戦などをキーワードに、多彩な視点から読み解き、信長・秀吉の新たな魅力に迫る。
目次
信長公記とその時代
1 史実と古典(信長公記と信長記、太閤記;信長と安土城;信長と合戦;宣教師からみた信長・秀吉)
2 構想と世界観(太田牛一の歴史認識;天下と公儀;戦国軍記の構成と構想)
3 信長公記、太閤記以後(信長・秀吉像の変遷―若き日の「出会い」をめぐる物語;天下人と茶の湯;「長篠合戦図屏風」を読む)
著者等紹介
堀新[ホリシン]
1961年岡山県生れ。1993年早稲田大学大学院文学研究科単位取得退学。現在、共立女子大学文芸学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渤海之狼
1
300ページも満たない本にあまりにもたくさん入れすぎた。個別の内容はよかっただけに、ちょっと雑な印象をうけたのでもったいない。欲張りすぎではないかな。タイトルとおり信長公記に関してなら、"織田信長という歴史―『信長記』の彼方へ "のほうがオススメ。2011/11/16
hieishi
1
タイトルから勝手に史料解釈が中心なのかと想像していたのだがそうではなかった。宣教師がらみの話はやはり面白い。2009/01/24
ののじ
0
軍記や屏風絵などの背景を探るみたいな感じで、内容は駆け足気味だったがキッチリ整理されてて面白かった。しかし、もうちょっと信長公記の事を書いて欲しかったりするw2013/04/08