出版社内容情報
初の武家政権を鎌倉に創設し、弟の義経を死に追いやった冷徹な政治家とされる頼朝。平治の乱や石橋山合戦など、相次ぐ命の危機で負った心の闇に迫り、伊豆・鎌倉・平泉などゆかりの地を訪ね、波乱の生涯を描き出す。
内容説明
初の武家政権を鎌倉に創設し、弟の義経を死に追いやった冷徹な政治家とされる頼朝。平治の乱や石橋山合戦など、相次ぐ命の危機で負った心の闇に迫り、伊豆・鎌倉・平泉などゆかりの地を訪ね、波乱の生涯を描き出す。
目次
鎌倉幕府創設者の葛藤
1 源頼朝の履歴書(苦難の時代;挙兵から平氏滅亡へ;天下落居へ;頼朝晩年の幕府と朝廷;人物相関)
2 幕府の創設と都市鎌倉(鎌倉幕府の組織と制度;都市鎌倉の建設)
3 源頼朝を歩く
著者等紹介
坂井孝一[サカイコウイチ]
1958年東京都生まれ。1990年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、博士(文学)。現在、創価大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしうし
4
読みやすく、内容も充実した良書。頼朝が史上まれに見る冷徹な政治家であったという評価は間違いではないが、その背景となった彼が体験した命の危機や悲しく辛い試練があったという「心の闇」(p8)に迫るべきだとする。また、曽我兄弟仇討ちの歴史的背景や実朝の人物像・政治的手腕を高く評価するなど、著者の独自見解が披露されており興味深い。それぞれのテーマの単行本も刊行されているようなので、こちらも読んでみたい。2017/11/07
餅屋
1
『承久の乱(中公新書)』で有名になった歴史学者のライトな一冊、初の武家政権を創設した頼朝の評伝で、歴史物語を廃し最新の学説を手軽に紹介しているおすすめ作です■第1章「源頼朝の履歴書」頼朝が生涯4つの危機をどのように乗り越えたかという切り口で読ませます。多からず少なからず、必要なことは十分に書かれており、入門書として最適です■第2章「幕府の創設と都市鎌倉」鎌倉幕府の創設は何年なのか?都市鎌倉の建設の様相■第3章「源頼朝を歩く」地図を片手に、google mapでも良いですが、歴史散歩しましょう(2016年)2021/10/21
つばな
1
不勉強で武士じゃない御家人がいたとかも知らなかったので、大江広元とかめっちゃ頭のいい武士だと思ってました。分かりやすく読みやすい。鎌倉いきたくなる2016/04/21
ssコスモ
0
源頼朝の学び直しとゆかりの地の歴史散歩。読みやすかった。2022/03/12
-
- 和書
- 四国近世被差別部落史研究