出版社内容情報
四国を制覇した戦国武将長宗我部元親。その強さの秘訣とは何だったのか。武力と調略を使い分けて、敵対勢力を巧みな外交で取り込んだ冷静なセンスに着目し、覇業を追体験。土佐の史跡を辿り、新たな元親像に迫る。
内容説明
四国を制覇した戦国武将長宗我部元親。その強さの秘訣とは何だったのか。武力と調略を使い分けて、敵対勢力を巧みな外交で取り込んだ冷静なセンスに着目し、覇業を追体験。土佐の史跡を辿り、新たな元親像に迫る。
目次
千変万化する元親像
1 元親の履歴書―人と生涯(元親の人物像;土佐統一;四国制覇の挫折と豊臣大名化 ほか)
2 四国制覇の戦い(元親の四国制覇;阿波侵攻;讃岐侵攻 ほか)
3 元親の土佐を歩く(岡豊城跡主郭部;岡豊城跡「伝家老屋敷曲輪」;土佐神社(一宮神社) ほか)
著者等紹介
津野倫明[ツノトモアキ]
1968年高知県に生まれる。1991年北海道大学文学部史学科卒業。1998年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、高知大学教育研究部人文社会科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kiyoshi Utsugi
26
・元親の履歴書 ・四国制覇の戦い ・元親の土佐を歩く の三部で構成されています。 この本を読んで意外だったのは、長宗我部元親は実は四国を統一したわけではないということ。 覇権を制したということで、四国制覇を成し遂げたとするのが妥当であるとするのが、著者の見解でした。 三部の「元親の土佐を歩く」で紹介されていたのは、国内だと岡豊城、土佐神社、高知城、朝倉城、若宮八幡宮、長宗我部信親の墓、秦神社、長宗我部元親の墓、浦戸城。 海外だと泗川倭城。 このうち、国内で行けてないのは朝倉城と秦神社。いつか行ってみたい。2022/10/18
うしうし
2
県立図書館から借りる。入門書として最良。 ・元親は四国を統一したとはいい難く、阿波(土佐泊城)・讃岐(虎丸城)・伊予(湯築城)を最後まで攻略できていなかった。 ・長宗我部関係者が「一領具足」という呼称を使用していたとこを示す同時代資料は1点のみ(p79)。元親軍の強さの秘密は一領具足のよるものではなく、元親自身の外交力にある。 ・土佐支配の過程で、公家大名である土佐一条氏(一条内政)を推戴する「御所体制」があった。2014/07/21
onepei
1
「一領具足」の否定論や、「四国統一」が不完全だった話など、不勉強な私には読みでがあった。2014/07/01
竜玄葉潤
0
台風で岡豊城を断念した後だから、思い入れもあって読んだが、思ったより元親って地豪、でもまた高知には行きたくなった2024/10/21