出版社内容情報
古代の地図を現在の地形と照合し、山川・地形・耕地・建物の形態と彩色を分析。文献史料を合わせて、景観と土地計画の実態に迫る。日本は世界でも希有な古代の地図が多く伝存する。それらを現在の地形と照合し、山川・地形・耕地・建物の形態と彩色を分析。文献史料を合わせていかなる意図で描かれているのかを探り、景観と土地計画の実態に迫る。
序章 古地図は過去の世界への扉/世界最大の古代地図コレクション(正倉院蔵の古代荘園図/世界の古代地図/古代荘園図の損傷/色鮮かだった古代荘園図/布に描かれた地図と紙に描かれた地図/地図と絵図/白図は白地図ではない/地図の作製者)/地図に表現された古代の土地管理法(方格と小字地名的名称/口分田と墾田/条里プランの導入/条里プランの完成時期/校班田と条里プラン/一条一巻の班田図/一里分ずれて写された荘園図/田図と田籍)/開拓と荘園図(野の占定と荘園図/貴族・官人の墾田/地方豪族の開拓地/ある国司による開拓の顛末/庶民の開拓地/墾田の登録と条里プラン/所在地の認識と荘園図の表現/荘園図に記された口分田)/荘園図に描かれた農業施設(開削された用水路/長大な用水路/溝の表現と構造/溜池の表現と構造/水没した荘園の排水路/石と泉)以下細目略/荘園と関連施設の表現/荘園図における彩色の意義/荘園図に描かれた自然景観/荘園図の表現法と土地の標記/古代日本の地図/古代国家と地図/現存古代荘園図一覧/川と溝についての補論
金田 章裕[キンダ アキヒロ]
1946年、富山県に生まれる。京都大学文学部卒業、京都大学教授を経て、現在 人間文化研究機構 機構長 ※2013年2月現在【主な編著書】『古代日本の景観』『古代景観史の探究』
内容説明
日本は世界でも希有な古代の地図が多く伝存する。それらを現在の地形と照合し、山川・地形・耕地・建物の形態と彩色を分析。文献史料を合わせていかなる意図で描かれているのかを探り、景観と土地計画の実態に迫る。
目次
序章 古地図は過去の世界への扉
第1章 世界最大の古代地図コレクション
第2章 地図に表現された古代の土地管理法
第3章 開拓と荘園図
第4章 荘園図に描かれた農業施設
第5章 荘園と関連施設の表現
第6章 荘園図における彩色の意義
第7章 荘園図に描かれた自然景観
第8章 荘園図の表現法と土地の標記
第9章 古代日本の地図
第10章 古代国家と地図
川と溝についての補論
著者等紹介
金田章裕[キンダアキヒロ]
1946年富山県に生まれる。1974年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学文学部教授、同大学院文学研究科長・文学部長、副学長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構長を経て、京都大学名誉教授。博士(文学)。京都府立京都学・歴彩館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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